「 長編」 一覧
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シーラじいさん見聞録
2016/08/10
長老の代表は、改革委員会のメンバーを見ながら言った。 「これがみんなの総意だ。『海の中の海』がきみたちの努力にかかっていることは誰にも異論はない。今後も一致協力 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/09
リーダーの顔が苦しそうにゆがんだ。 「シーラじいさん、ご心配かけて申しわけありません。みんなの行動は理解できます。 わたしでもそうしたと思います。ただ、公務です ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/08
見回り人はオリオンが見つけたときと同じように浮いていた。 アイパッチと呼ばれる白い模様の下にある眼をつぶっているので、心地よい波が子守唄のようになってうたたねを ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/07
ヘリコプターが低すぎると、高い波が起きて遭難者を巻きこんでしまうおそれがあるので、かなり高いところでホバリングしているのだ。ようやくニンゲンがはっきり見えるよう ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/06
一つになった波は迷うことなく、ニンゲンに向ってきた。 オリオンはその気配を感じ、機体のボートを必至で引っぱった。 指揮官たちは、ようやく波に追いつき、その間に割 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/05
オリオンは、すばやく体を伸ばして、どこにニンゲンがいるか確認した。 ボートのようになった機体の一部には、白人の老人と老婆、白人の中年女性、アジア系の少女、白人の ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/04
「そうじゃな」 シーラじいさんは、そういうと、「海の中の海」に来たことを話しはじめた。 ジムというニンゲンが小さなボートに乗って漂流していたこと。オリオンが魚を ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/02
「シーラじいさん!」、「オリオン!」改革委員会のメンバーや見回り人が集ってきた。 どの顔も疲れた表情をしていたが、二人を見てほっとした笑顔を見せた。 よく見ると ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/02
シーラじいさんとオリオンもすぐ後を追った。 カノープスを右に曲がり、シリウスが間近に見えるところまで二日ほどかかった。 ここで誰かに聞くことにしたが、誰にも出会 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/01
みんな気づいて、それを見守った。見回り人のようだ。シーラじいさんを囲んで大勢集っているのを見て、一瞬どこに行こうか迷ったようだが、改革委員会のリーダーが、迎える ...