「 長編」 一覧
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シーラじいさん見聞録
2016/10/26
黒っぽい鳥たちは精根尽きはてたように体がぐらついた。波の上に立っておれなくなって海に落ちてしまう鳥もいた。 オリオンは、急いでその下に潜り、おぼれてしまわないよ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/10/24
ペルセウスは急いだ。「みんな集まってくれ」という信号を送りながら、シーラじいさんを呼びにいった。 その信号を聞いたのはシリウスだった。その強弱を確認しながら、ペ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/10/23
リゲルも、また急いで帰って、そのシャチとの話を詳しく伝えた。 「ここを守ろうという気持ちが抑えきれなかったのじゃろな」シーラじいさんが言った。 「けがが回復すれ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/10/22
オリオンは、今のことを報告した。 「すごいじゃないか。ぼくらはあちこち同時に見ることはできない。 鳥ならそれができる。千人力というものだ」リゲルが大きな声を出し ...
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シーラじいさん見聞録
2016/10/20
シャチが他の者に襲われることはあまりない、しかも、そんなに多く。何が起きたのか。 「近くに山脈がなかったか」シーラじいさんが聞いた。 「確かにあったような気がし ...
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シーラじいさん見聞録
2016/10/19
オリオンは、親が教えた方向を見た。南南東だ。 「ありがとうございます」オリオンは暗闇の中に一つの光を見つけたような気がした。 「しかし、わしらが帰るずっと前のこ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/10/18
ペルセウスはその勢いにたじろいだが、シーラじいさんから聞いたことを思いだして、ようやく落ちついた。 「実際食料が減ってきているのはまちがいない。しかし、あの演説 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/10/17
ペルセウスは、そのときのことを思いだしたのかもしれない。しかし、最後まで報告しなければという思いが勝った。 ペルエウスは、また話しはじめた。 「演説が終わっても ...
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シーラじいさん見聞録
2016/10/16
「それなら無事でいるかもしれないぞ」どうすべきか思いつかない重い雰囲気をオリオンが破った。 「そうだ。あいつほどすばしっこいやつはいないからなあ」リゲルも応えた ...
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シーラじいさん見聞録
2016/10/15
全員星座を覚えると、シーラじいさんは、もう一度これは敵(かたき)討ちでないと念を押し、危険だと判断したらすぐに引きかえすようにと言った。 そして、ボスを探したと ...