「 シーラじいさん見聞録 」 一覧

午前１時を回っていたがジョンはすぐ出た。そして、マイクが言う前に、「オリオンに何かあったのか」と叫んだ。「明日一番で移送される」マイクは答えた。 「ようやく決ま ...

そのニュースに世界が冷静だったのは、ミラが行方不明になったときのような大きな衝突は核兵器が使用されてからはなかったし、もしあのような衝突があっても、核兵器を使え ...

二人は、「こういう情勢だから、捕獲している動物は解放すべきではないか」という上申書を出していた。 それが認められれば好都合であるが、それが認められないどころか、 ...

最初、リゲルとミラだけが深海まで行く訓練をする予定だったが、シリウスや若いものも教えてほしいと言いだした。 ニンゲンがいる海底は２０００メートル近い深度があった ...

「それに、イギリスやパリから離れているので、最新の情報がシーラじいさんの元に届くのには今以上に時間がかかる。どこかにカモメの中継基地を作らなければならないな」リ ...

シーラじいさんは近くにいたカモメに合図すると、そのカモメが急いで下りてきた。嘴に何かくわえている。 「さっきアントニスが手紙を送ってきたところじゃった。ベラ、み ...

リゲルは笑顔でそれを見ていた。カモメが下りてきて、「みんなうれしそうだな」と声をかけた。 「そうですね。久しぶりにベラに会えると思うと待っていることができなかっ ...

みんな懸命に泳いだ。誰もしゃべらなかった。リゲルも、「休憩」と指示を出すことはあったが、そ以外は何も言わなかった。そんなときでも、それぞれ離れて休んだ。 しかし ...

シャチはいつもリゲルたちと少し離れた場所にいた。リゲルたちに気を使わせないようにそうしていたのだろうが、リゲルたちにとっても、そのシャチについて忌憚のない話をす ...

兵隊たちは初めての海に緊張していたらしく、そのシャチの声に驚いて大騒ぎになった。隊列が乱れた。そのとき、「静かにしろ」と叫びながら来る者がいた。そして、「誰だ、 ...