「 シーラじいさん見聞録 」 一覧
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シーラじいさん見聞録
2016/05/16
何という美しくて平和な光景だろう! さんご礁がどこまでも広がっていて、色鮮やかな大小の魚が泳ぎまわっている。 わたしは、深海図鑑を探した。しかし、ここは深海では ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/15
シーラじいさんは、水圧が高いのが苦手なので、上に行くにつれてから、体が楽になっていくのがわかった。 それにつれて、気持ちも軽くなっていった。 マウじいさんを見つ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/14
仙人のことを聞いた魚が次々と集まってきた。 ソコダラやソコクロダラ、トカゲギスなど、寝ずに救助をした者だけでなく、今まで見なかったエソの仲間などもいた。 仙人を ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/13
ここは、たいていの場所と同じように名前をつける習慣がないので、自分の命を助けてくれた、大きなエイをどう言ったらいいのかわからなかったので、シーラじいさんは、「仙 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/12
多田さんや五十嵐さんが、身を乗りだしたのがわかった。 「わたしたちも、気になって、深海図鑑を見ていたのですが、載ってないのです。エイに似ていますが、ずっと仰向け ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/11
しかし、意識は朦朧となることがあった。大きな体が横になり、ふわふわと浮き上がろうとした。 そうなって、暗闇の中を漂えば、食べものに飢えた魚がどこからともなく近づ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/10
シーラじいさんは、岩陰をじっと見上げていた。 「この岩がわしたちを守ってくれているのだ。今も、この中では、大勢の仲間が生きている。 若い者は、恋をして結ばれる。 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/09
上目使いに、まわりをじっと見つめた。 遠くで、赤や青、中には虹色の光がちらちら点滅している。イカやクラゲ、魚たちの発行器だろう。 発光器は、海面からわずかに届い ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/08
「お前たちは、オーショネッシーという英雄は聞いたことはないがと思っているにちがいない」と、シーラじいさんは、わたしたちを見回した。暗くてはっきり見えなかったが、 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/07
シーラじいさんは、翌朝早く目が覚めた。 まだ、体の節々が痛かったが、気力は萎えていなかった。早くオイデス山に行かなくてはという思いがすぐに沸きおこった。 今のう ...