「 シーラじいさん見聞録 」 一覧

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シーラじいさん見聞録

2016/06/15  

船は止まっているようだ。ジムに気がついたにちがいない。 黒々とした影が、だんだん大きくなってきた。右側の方でライトが動いている。 光の中に、ボートが浮かびあがっ ...

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シーラじいさん見聞録

2016/06/14  

「それじゃ、行こう」 シーラじいさんは、大きな声で叫んだ。 オリオンとジムも、シーラじいさんに負けないほど大きな声で、「行こう、行こう」と叫んだ。 ゆっくり話を ...

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シーラじいさん見聞録

2016/06/13  

「えっ、親兄弟はどうした?」シーラじいさんは、驚いて聞いた。 「そんなものいません」 「死んでしまったのか」 「生きているかもしれませんが」 「おまえも探してい ...

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シーラじいさん見聞録

2016/06/12  

「これは縁起がいいぞ」シーラじいさんも大きな声で言った。 「でも、ぼくは願いごとを言っていない」オリオンは、泣きそうな声で言った。 「オリオン、心配しなくもいい ...

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シーラじいさん見聞録

2016/06/11  

「それなら、一つだけ頼みたいことがある」 「何でも言ってください。命の恩人のためなら何でもします」 「そうか。わしの仲間に、背びれをなくしたものがいる。 昔、ニ ...

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シーラじいさん見聞録

2016/06/10  

若い男のようだ。 「どうしてこんなことになったんじゃ?」シーラじいさんは、体を海の上に出さないようにしながら聞いた。 「悪いやつらに捕まり、船の底に閉じこめられ ...

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シーラじいさん見聞録

2016/06/09  

その後、オリオンは懸命に泳ぐ練習をくりかえした。 背びれがもぎとられたことは大きな障害になっていたが、それを補うとしたのだ。 以前のような早さにもどりつつあった ...

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シーラじいさん見聞録

2016/06/08  

声が消えると、泡もすっと消えていった。そして、何事もなかったように、真っ青な海にもどった。 シーラじいさんとオリオンは、しばらく身動きしなかった。いや、できなか ...

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シーラじいさん見聞録

2016/06/07  

今まで意識を失っていたとは思えない声だった。 「おっほっほ。坊や、元気だねえ」ウミヘビの老婆は、しゃがれた声で叫んだ。 「オリオン、無事だったか」シーラじいさん ...

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シーラじいさん見聞録

2016/06/06  

近づくにつれて、向こうから来る波が段々大きくなってきて、なかなか進めなかった。 しかし、シーラじいさんは、力を振りしぼって前に進んだ。 すると、何か大きな塊が激 ...