「 シーラじいさん見聞録 」 一覧
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シーラじいさん見聞録
2016/12/03
こうなった以上、今後どうするか早く結論を出すべきだと思ったのだ。いつまでも遊びのようなことをしていたら、世界を少しでもよくしようとするために、ここまで来た意味が ...
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シーラじいさん見聞録
2016/12/02
誰も、我を忘れたようにその場を動こうとしなかった。 まるで、ウミヘビのばばあが催眠術をかけたかのようだった。 ようやく我にかえったオリオンは、すぐに状況を思いだ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/12/01
オリオンたちは、思わず身を乗りだした。 ウミヘビのばばあは、鎌首を回して一人一人を見てから続けた。 「神は、海というものを思いついて有頂天になった。 これなら、 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/30
その声はと思って見上げると、はたしてあのカモメだった。 オリオンたちが声をかける前に、「ずいぶん探したのよ。みんなこんなところで何をしているのよ」と言いながら降 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/29
ペルセウスたちは、今さらながら硫化水素の恐ろしさに気づいたように顔を見合わせた。 「きみたちは、近くまでいったのに、よく無事に帰ってきたよ」オリオンが慰めるよう ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/28
「シーラじいさん。それなら、ベガが見た者はその穴に住んでいるとしか思えないのですが」リゲルが聞いた。 「うむ、見まちがっていなければそうじゃな。しかし、そんな場 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/25
「それに近づくとどうなるのですか」とオリオンも少し動転した。 「吸いこむとわしらはすぐに死亡する」 「そんなものが海にあるのですか」 シーラじいさんは、「海には ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/24
シャチの若者は夢中になった。「安全な場所」では、つまり、自分の社会では、1人で、あるいは、みんなでどう食料を取るかを教えられるだけだった。 もちろん、生きていく ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/23
「クラーケンの部下がきみらを襲うおそれは十分にある。やつらはこの近辺に来ているし、実際、クラーケンと行動をともにしている仲間がいるじゃないか。 もし襲撃してくれ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/22
1頭のシャチが動いた。長老という年ではなさそうだが、相手を威圧する雰囲気をもっている。 若いシャチが、発言をするときに許可を求めていたシャチだ。ここの社会をまと ...