予測
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復活ノート
「予測」
以前も書きましたが、政権を取った民主党が苦戦しています。
マニフェストをすべて実現しようとすれば、不要普及のものを省いても、94、5兆円かかるそうですが、税収が40兆円を切るかもしれないからです。
今までは(自民党は)、足らない分は国債を発行して賄ってきましたが(その総額が800兆円といわれています)、それを批判してきた民主党として、安易に国債を発行できないでしょう。
私も、いくらでも銀行が資金を貸してくれたなら、今でも、「社長、社長」とおだてられる生活をしていたでしょうが、国の社長は、「首のすげかえ」だけで、自分の財産を差しおさえられることはありません。
こうなったら、隕石の衝突か、スーパープルームによる火山の爆発で、人類が絶滅するまで、国債を発行するしかないでしょう。
それがいやなら、国の運営を「チェンジ」しなければなりません。日頃、政治のことを言わないおっちゃん、おばちゃんも、「高速道路をただにしていいのか」とか「子供は、自分たちの働きで育てるものよ。子供は親の苦労をみて育つのだから」と発言するようになりました。
これは、民主党に怒っているのではなく、民主党の苦労はよくわかる。これからは民主党に任せるから、そう無理するなということだと思います。
今まで100万円の収入があったのに、リストラにあって20万円で生活しなければならなくなれば、同じ生活はできません。誰でもわかることです。
チェンジにはチェンジで対抗しなければなりませんが、チェンジは二つあります。
景気が戻れば、また戻ってくるものと、社会そのものが変ったために、もう二度と戻らないものです。
そこを見極めて、チェンジすることが企業存続の分かれ目です。
今、デパートも苦戦が続いています。服飾の有名ブランドは、デパートから離れ、ユニクロや青山などと提携をするようになりました。
ブランドのイメージを落してでも、今乗りこえなければと判断したのでしょう(有名陶磁器も、「100均」で売っています)。
これらは、景気が戻れば、ブランドを高める方向へ戻るでしょう。
また、20年後ぐらいからリニア新幹線が走るようになれば、東京~大阪間は1時間を切るそうです。
大赤字の日航などは、そこを睨んで再建計画をしなければならないでしょうし、ハブ空港問題で、地方自治体もあわてていますが、同じことがいえるでしょう。
電話番号案内サービスの104の利用が減っているようです。企業でも店でも、たいていネットでわかりますし、1回100円前後の料金は高すぎます。
これなどは、景気が戻っても、利用は減るいっぽうでしょう。
自分のビジネスを考えるとき、世間に惑わされることなく、「チェンジ」を分析して、「次」を考えてください。
そのとき、自分の思考方法もチェンジしてください。つまり、自分で作った「思考の枠」も外すのです。そこから、新しいことが生まれるかもしれません。
ところで、私は阪神タイガースのファンです。今年は残念な結果に終りましたが、真弓監督の「反省の弁」を聞いて安心しました。
「今年は、JFKという救援システムに頼らず、完投できるピッチャーを育てたかったが、うまくいかなかった」というのです。
若手のバッターより、若手のピッチャーのほうが、今の阪神ならいそうですし、スポーツはシステムより心意気です。来年に期待しましょう。