笑いのビジネス

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復活ノート

「笑いのビジネス」
連日株価暴落のニュースが流れています。
各国が、自国の金融機関に国のお金を投入することで、「大恐慌」のようにはならないとのことです。
それで、「取りつけ騒ぎ」や、企業への「貸し渋り」がないからというわけです(今回の原因は、金融機関や投資家の間で「取り付け騒ぎ」や「貸し渋り」が起こったからと思いますが)。
それなら、金融機関への援助と同時に、国民や中小企業への援助も、国が直接すべきだと思いますが、とにかく、株価が元に戻りそうになって、また下落したのは、実体経済といわれている、私たちの生活に影響が出るのはまちがいないからという予測からでしょう。
自動車産業は、日本だけなく、アメリカでも基幹産業です。ビッグ3といわれているGMの広大な工場が、生産を中止して、「もぬけの殻」になっているニュースを見ましたが、日本でも、企業城下町があのようになるのでしょうか。
私たちへの影響は、来年早々から出るといわれています。
日本の企業は(特に大企業は)、生きのこるために、賃金の安い東南アジアに生産拠点を移しました。その結果、若い人を派遣労働に追いやったのです。時間給1000円で、一日10時間働いても、手取り20万円そこそこの給料です。家賃を払うと、食べるのが精一杯です。
アメリカでは、貯蓄をしないので、馘首(くび)になったら、即ホームレスになる人も多いそうです。
アメリカは、国土が広くてよかったです。車や船で寝泊りしても郵便配達をしてくれるらしいですから。
しかし、生きのこるためならなりふりかまわない、アメリカナイズされた企業(外国人社長もいます)から、馘首を言いわたされたら、あるいは、私たちの場合、不渡りを食らったら、どこへ行けばいいのでしょうか。
「大恐慌」の後に、ドイツや日本は孤立して、戦争に突きすすんだといわれていますが、現代においては、その閉塞状況は、国民をさらにないがしろにする方向へ向うような気がします。
それに対抗するためには、今はどうであれ、本来社会は信じるにたるものであることを見せつけるのです。
「笑い」はどうですか。矛であり、盾である「笑い」。いつまでも「吉本の笑い」では仕方がないでしょう。
芝居でも、音楽でも、小説でもなんでもいいですが、人と人を結びつけ、自暴自棄を遠ざけ、将来に光明を見つける手助けをする笑いを作りませんか。
最近、女性の間で、落語ブームが起きているそうです。人情から生まれる笑いを求める時代が来ているのです。