踏ん張りどころ(2)
{ }
復活ノート
「踏んばりどころ」(2)
株の大暴落で、1929年の「大恐慌」以来の不景気が来るようですので、念のために、もう一度。
「濡れ手に粟」で、金儲けにうつつをぬかしている者のために、こっちの生活に影響が出るのは、なんとも釈然としないものです。
しかし、株の運用で、企業が資金を集めたり、年金制度を維持したりしているので、私たちの生活に影響が出るというのですから困ったものです。
「大恐慌」のときにルーズベルトが取った「ニューディール政策」が成功したかどうかは意見が分かれるそうですが、政府が景気回復の方針を明確にしなければ、私たちの生活は暗いものになってしまいます(エジプトのピラミッド建設は、不況対策だったといわれています)。
とにかく、大企業ほど、つまり上場している企業ほど、実体経済とは別のものに左右されるというわけです。
当分上場しない(?)私たちにとって、その心配はないわけです(ただし、銀行や保証協会には、以前より足繁く通う必要が出てきます)。
しかし、こうなったかぎりは、逃げることなく、まわりを見てみましょう。
国民は、給料が減るだけでなく、将来の展望が持てなくなるので、消費生活に余裕がなくなり、安さを最優先するようになります。
そうなれば、
(1)社会的カオスで先行企業のブランド力が落ちる
(2)安さで商売ができるのならと、参入する企業が増えてくる
(3)そのために、材料や人的な質が落ちる、となります。
あなたのビジネスが、先行する大企業があって、値引きをするしか生きのこれない状況になっているとしたら。今は、大チャンスです。
大企業は、資金繰りが苦しくなってくるでしょう。方向転換を決めても、なかなか決められず、決めても、全国の末端までに意思疎通をするのに時間がかかります。
やがて、人員削減をはじめるでしょう。余裕があれば、優秀な人材を確保するチャンスでもあります。
大企業のノウハウも知ることもできますし、同じ価格でも、付加価値のついた商品・サービスを開発することができます。
「安さで勝負」と参入した企業も恐くありません。
業界でトップ企業に踊りでるのも夢ではありません。
アメリカで揺れている自動車業界も、ゲーム業界も、警備業界も、引越しサービス業界も、ひょっとしても風俗業界も、大きな変化があるかもしてません。
健闘を祈ります。