通販ビジネス

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復活ノート

「通販ビジネス」
今日(11月17日)の朝日新聞朝刊に、郵便局員の「自爆営業」の記事が載っています。
年賀状のノルマを達成できないために自腹を切ることです(金券ショップに売った場合は、会社が、番号を調べて本人を特定するというのですから、怖い話です)。
確かに、この手の話は、民間会社では昔からありますが、郵便局も、民間会社になった証拠と言えるかもしれません(私のところにも、今頃、「どうですか」と聞く年配の配達員がいますが、気の毒に思っていました。私は、年賀状を出さないと断っていますが)。
今流行の偽装の一つ、「売上げ偽装」の様相を呈しています。「今流行の」と言いましたが、正確にいえば、「今流行の」は、「偽装」ではなく、「発覚」を指しています。
つまり、偽装そのものは、昔からあったものですから。ただ、一流企業は、「料金偽装」(べらぼうな料金をつける)だけでしたが、今は、食材も偽装しているのです。
不景気なんですね。誰が「景気が戻った」と言いはろうと、不景気だからこそ、プライドを捨ててでも、こういうことをする大企業が出てくるのです。
私は、ビジネスを始めたい人は、興味がある分野で先行する企業を注視しろと繰りかえして言ってきました。
急激に大きくなった企業は、組織もスタッフも十分に育っておらず、また、営業そのものにも、客のニーズに対応できない部分があるからです。
そこをどう見つけるかで、あなたのビジネスセンスがわかります。
ところで、「楽天」も、「日本一」に乗じてやってくれましたね。「ネット通販」については、当時流行っていた「異業種交流会」の中でも話題になっていましたが、私は、未収金回収のために、毎日飛びまわっていましたので、大阪近郊でもこのありさまなのに、そんなビジネスをすれば、命と金がいくらあっても足りないと思っていましたが、この隆盛です。
「楽天」の創業者は、「爺殺し」と言われるほど、財界などに食いこむ手腕があったのでしょうが、「信用」の価値が上がったこともあります。
今や、「クレジットカード」などでブラックになると、便利な社会生活を送れなくなりますから(悪意がなくても、「自己破産」にもなると、ほとんど回収できません。前払いなどの防止策はありますが、一切カードを利用しないという通販会社はないようです)。
とにかく、「先行する企業を注視する」、「未収防止策に力を入れる」を土台にして、今までなかった「通販会社」を考えましょう。
ダイエーの創業者中内功は、「デパートは、単なる場所貸し屋だ」と批判して、スーパーマーケットを日本に定着させました。
売上げを伸ばしたいという商売人は山のようにいますから、従来の通販会社(場所を貸して、「上り」を召し上げるデパート方式)ではなく、スーパー方式を考えたらどうでしょうか。
やり方はいろいろあると思いますが、後年の中内は、「乗っ取り屋」でしたから、スーパーの経営に身が入らず、「スーパーというものは、客から見えるところで料理を作るものではない」と怒ったそうですが、本場のアメリカに視察にいくと、どこのスーパーもそうしていたそうです。
社会を見ながら、人生を楽しんだら、ビジネスは必ず成功します。