
つながり
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復活ノート
「つながり」
今回の震災は、何万、何十万という人を不幸に陥れました。
家族も、家も、仕事も一瞬になくした人を慰める言葉もありません。国が、早くグランドプランをまとめて、できるなら、故郷や、その近くに住めるようになれることを祈るのみです。
それは、まだ時間がかかりそうですが、人の苦悩は一日も休むことなく続きます。
手を差しだそうとしている人も大勢います。日用品などを送ったり、ボランティアに参加したり、あるいは、自分の家を提供したりしている姿を見聞きします。
1人の少女がほしいと言っいたものを新聞で知り、ある人が、すぐにその少女に、それを送ったということです。
そして、お礼の電話をすると、「ほしいものがあれば、遠慮なく電話をしてきなさいよ」と声をかけたそうです。
その少女は、大きな不幸にあったけれど、自分は1人ではないという思いをもつようになったはずです。
こんなふれあいは無数にあるのでしょう。今まで知らない人、震災がなければ多分知ることもない人と知りあった喜びが、前に進む力となるかもしれません。
1人所帯の数が問題となっています。全所帯の30%強にもなり、65才以上の男10人に、1人が、女では、5人に1人が1人暮らしということです。
90才でも、子供との同居を断り、多くの友だちがいて、一人で悠々と暮らしている人もいますし、夫婦と子供3人の家族でも、社会的なつながりがあまりないこともあります。
どのような所帯でも、自分たちでちゃんとやっていく家族もいますし、そうでない家族もいるということです。
そして、個人的な災害は誰にでも起きますが、そういう家族は、親戚にも相談することは少ないのです。
それなのに、今回の震災のときのように、遠く離れた被災者と知りあうこともあるのです。
これはどうしてなのでしょう。多分、人には、家族としても、人間関係を結べる距離がちがうと思うのです。
べったりした距離が好きな人もいるでしょうし、互いが見えないほどの距離が心地いい人もいるのでしょう。
こういうことができますか。遠く離れた人同士、もちろんお互いは知りません。
それが魔法にかかったように、お互いがお互いを気にするようになり、相談をしたり、相談を受けたり・・・。
そうすれば、1人住まいでもさびしくないし、人生を前向きに送ることができるのです。
育児放棄、家庭内暴力などは増加の一方ですが、その予備軍は、その何百倍、何千倍とあるのでしょうか。
これはむずかしいですか。しかし、フェイスブックは、実名登録でも、利用者数がどんどん増え、グーグルを抜きました。
人は、自分のことを話したいし、誰かとつながりをもとめているのです。
このままではなくとも、あなたのビジネスに生かしてください。