立ち止まって

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復活ノート

「立ちどまって」
1910年(明治43年)、ハレー彗星が地球に近づくと、尾に含まれている猛毒のシアン化合物で、地球の全生物は窒息死すると言われたそうです。日本は5月19日11時22分だとされました。
これは、大地震の比ではなく、天文学者が否定しても、マスコミが煽るものだから、社会的な混乱はものすごかったようです。
「ハレー彗星が来たら、もう終りじゃ」と夜中に叫びながら、村中をまわる老人もいたとのことです。
今後、太陽が膨らんできて、地球を飲み込みのはまちがいなさそうですから、「その瞬間」はあるでしょう。
しかし、それまでには、10~20億年かかりそうですし、それまでに、熱くなって地球には住めないので、人間は、どこかへ行っているでしょうが。
今の経済危機を、あの老人のように捕らえていると生きのこれません。
核戦争が起こったのなら、ちょっと厄介ですが、日本では、外国が車や大型テレビを買ってくれなくなったということです。
ピラミッドは、当時の不況対策で作られたということですし、アメリカでもニューディール政策(その成否は今も研究されているようですが)が作られましたが、なんとかなるのではないですか。
ホンダが、「インサイト」というハイブリッド車を出しました。これは、今後も自動車を作りつづけるということですし、自動車そのものも、今後世界からなくならないと考えたからでしょう。
当たり前のことのようですが、韓国の双竜自動車は倒産しましたし、日本のメーカーでも雲行きのあやしいところが出てきました。
赤字の日本記録を出したトヨタも巻き返しをねらっているでしょう。
ベンツは、今後化石燃料の自動車は作らないと公言していますから、「世界で初めて自動車を作った」プライドにかけて、一発逆転をとなるかもしれません。
アメリカのビッグ3も、今後ハイブリッドの車を出すという約束で融資を得ました。
わたしなら、化石燃料に代わるものができるまで、とりあえず軽自動車の排気量を800、1000ぐらいまで上げます。
そうすると、性能にも不満がないし、ガソリンの消費量も少なくなります。もちろん新車も売れます(ミツオカあたりがすごいのを出したらおもしろいですが)。
車メーカーが、車そのものはなくないと結論をだしたように(そう思えるのですが)、私たち経営者も、今時分がやっていることについて徹底的に考えませんか。