元気が出る

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復活ノート

「元気が出る」
今年ほど神様や仏様に願いをしたことはないと思っている人も多いでしょう(向こうとしては、その割に、お賽銭は伸びていないと感じているでしょうが)。
ところで、私たちは、陰で「葬式仏教」とか「坊主丸儲け」とか言いますが、それは、自分たちがそうしたからではないでしょうか。
私たちが、坊さんや神主さんに、日曜日などに、人生の話をしてほしいと言えばいいのです(坊さんや神主さんは、人生のこと、しゃべり方などを猛勉強するはずです)。
日本人は、無宗教であることに、一人前のイメージを持っているようです(葬式には寺に連絡するとしても)
しかし、外国人に、そんなことをいえば、変わり者と思われるだけです。
確かに、世界には、宗教対立があります。他の宗教に対する攻撃、同じ宗教内部の覇権争いは、昔も今も悲惨な事態を招いてきました。
私の知りあいが(日本人ですが)、ドイツで大学教授をしています。
給料の遅配などもありますが、教育費が基本的に無料なので、6人の子供をのんびり育てています。
奥さんも、大学で勉強をしたくなったので、市役所で、下の子供を預かってくれる人を探してきました。
最近は、ドイツでも、大学に行く子供が多くなったので、財政的に苦しくなって、何らかの改革が迫られている市が増えたそうですが、子供の教育は、ボランティアを含めた社会で見ようとするのは、宗教的な素地があるように思えます。
日本では、宗教は、個人の問題で、社会に浸透していないようです。
それゆえか、日本の家庭の支出金額において、教育費は、家の取得に次いで二番目ということです。つまり、国の、教育に対する支出は、先進国で、飛びぬけて低いということです(介護も、最近まで個人の問題と思われていました)。
それが、
これは、宗教家の責任というより、国民性に起因しているのでしょう。
それはともかく、この不況は、国内の格差を一気に広げるのはまちがいありません。
宗教的な素地があるかないかで断じることはできないでしょうが、「何か」がないと、格差を埋める政治はできないでしょう。
世界で一番早く不況から脱却すると、麻生首相が世界に向って宣言しましたが、大企業の決算が黒字になっても、国民の安心につながるのでしょうか。
ヨーロッパでは、この不況を契機に、国民と国を分けようとする考えも出てきているようです(ECが、完全な国になるのでしょうか)。
あなたが、今どんな仕事(事業)をされていようと(市長であっても、テレビの番組作りをされていようと、中華料理屋さんでも、役者であっても)、この閉塞感を打ちやぶるために、人と人のつながりをテーマにしたものを打ちだしてください。
今、人が求めているのは、「つながり」なのですから。