
収穫の秋ビジネス
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復活ノート
「収穫の秋ビジネス」
9月になって、稲穂が一気に大きくなったなと思っていると、稲刈りをするところが出てきました。
人口増加率日本一を何十年も続けてきた、関西のベッドタウンで活動をしていますが、元々農村地帯ですので、丘陵にある新興住宅街を下りれば、田園風景が広がっています。
だから、「田起こし」から、田植え、「水入れ」、草取りなどの作業を横目で見てきました(中には、「カルガモ農法」をしている田んぼもあります)。
しかし、田んぼを作るほうもたいへんでしょう。専業農家はほとんどないので、勤務が休みに作業をしなければなりませんし、台風が来るようなら、まだ早いかなと思っても、休みの都合で早く刈り取りをすることもあります。
私の実家がある過疎地帯は、老夫婦の所帯が多いので、「田んぼ」は、とっくの昔に諦めています。田んぼは、誰かに借りてもらわない限り、草ぼうぼうでほったらかしです。
登記土目が農地なら、売ろうにも売れないのです。
しかし、としよりにとって、田舎に住んでいるかぎり、農業をしないのは、後ろめたさがある(私も、田舎にいるとき、スーパーに野菜があるのが信じられなかった)。
それで、野菜を作るのであるが、としより二人で食べる以上の量ができる。町に出ている子供に送るが、じゃがいもやにんじん、かぼちゃは、まだまだ残る。
バータービジネスについては、何度か提案しましたが、過疎の村で、たくさんある野菜をバーターしたり、買ったりするビジネスはどうですか。
田舎のとしよりは、「ほしいだけもってかえれ」などいいますが、それでは、次に続かないし、社会とつながっているという意識が生まれません。
過疎のとしよりは、孤島にいるような思いでいます。公共交通も、商店もどんどんなくなっています。
信頼を得て、何を作って、何と交換したいかなどの考えを聞くのに時間がかかります。
そのつながりができれば、としよりの生きがいも生まれます。そうなれば、何を作ってほしいとかも聞きいれられます。
介護保険さえあれば、高齢化を乗りきれるなどと思うのは、現実をわかっていないのです。
逆にいえば、そこにビジネスが、いくらでもあります。