書を捨てて野に出ようビジネス

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復活ノート

「書を捨て、野に出ようビジネス」
昔、「脱サラ」をやりたくて、「南無三」と、学習塾を始めました。
しかし、あの頃は、塾は、裏家業のように思われていたので、私も、犯罪に手を染めるような気持ちでした。
そら、そうでしょう。昔の文部省は、学校だけでなく、マスコミなどでも、「子供を塾に行かさないようにしましょう」と通達していました(まるで今のゲーセンのようでした)。
もちろん、塾講師の募集も締めつけられていました。職安や大学の事務室にも、「塾関係者立入り禁止」と張り紙がありました。
私も、自分の子供を養うために、他人の子供を騙しているのだという呵責がありました。それで、できない子供(「落ちこぼれ」と言われていましたが)を救うという名目を掲げていましたが、これがいけませんでした。
つまり、できない子供の親も、進学塾に行かせたがったのです。
まったく「客」が集まらず、やむなく廃業せざるをえませんでした。ただ重荷から介抱された気持はありました。
それから、30有余年、今は、塾に行かすのが当たり前で、学校も、それを奨励しているようです。
それどころか、東京などでは、公立学校が、自分の校舎で、夜間塾商売をするのを認めています(いや、自ら招きいれているようです)。どうせ行かすのなら、安いほうがいいでしょうという論理のようです。
大阪では、全国学力テストの結果を公表せよとかしないとかの議論が行われています。
「教育関係者」の意識は、当分変わらないようですが、どこかの大学には、必ず入れる時代になったのですから、親は、自分の子供に、何をしたいかを考えさせる教育はしたほうがいいと思います。
私が、今、塾をするなら、「生きていくための塾」を始めます。
「地球に生まれて、よかった~」と思うために、自給自足の方法を教えます。
米や野菜のこと、そうそう野草や魚も知らなければなりません。もちろん料理も大事です。
耕運機や稲刈り機も使えなくてはなりません。
そこから、気候、神話、社会なども頭に入ってきます。つまり、人間の文化・文明がどうできたかを追っていくのです。
自分の興味・関心がどこにあるのかわかるので、何をしたらいいのかわからないと言って、青春を無為に過ごすことはありません、
今後、健康や安全性からも、食べ物に対して自己責任の時代が来るのはわかっているのですから。