社会を見る

   { }

復活ノート

「社会を見る」
前回は新しい流通について提案しました。ところが、ヤマト、佐川、日本郵便などの大手は必死のようで共同でこの苦境を乗り越えようとしています。
数日前も、高層ビルには3社共同でテナントに配達する案を発表していました(大手がまだ確定していないことをマスコミに言うのは異例のことです。何か意図があるのでしょうね)。
日本の流通に一石を投じたアマゾンは、空に流通センターを浮かべるとか月にも配送するとか荒唐無稽に見えることを幹部が言っていますが、それも日本の企業と同じように、営業活動なのかもしれません。
ただ、「荒唐無稽」は日本を代表する創業者の専売特許だったはずです。それが日本経済を引っ張ってきたのですが、最近そういう発言がないのは、どの企業も「守り」に時間を取られているのでしょうか。
大企業の収益が上がってきている、新卒の就職率が高くなっているなどと政府は自慢していますが、流通業だけでなく、小売業、家電メーカーなどは、大手ほど経営基盤を揺るがすような事態になっています。
スーパーのイオンでも、本業の売り上げは減りつづけていますし、東芝は論外しても、家電メーカーでも、シャープの国内のテレビ生産中止など、今をどう乗り切ろうかと必死の様相を見せています。
産業は弱肉強食の世界と言われていますが、その図式が最終局面を迎えているようです。
地域の小売店を地域のスーパーが、地域のスーパーを大規模スーパーがという図式で駆逐してきました(家電の場合は、外国のメーカーの参入です)。
しかし、どの業界のシャチもいつまでも栄華を極めつづけるかと言えばそうではなく、敵はいなくなったのに、じりじりと経営が悪化しているのです。
その原因は、不況や人口減などいろいろありますが、ニーズに合わなくなってきているということもあります。それに合わせることができなくなってきているのです。
私たち復活をめざす者は、本質を見るという態度があれば、今取り上げた業界に進んでも自分の場所を見つけることができます。
私が一番チャンスがあると思うのは「過疎化」です。これは、単に人工が減るということではなく、それによって生活レベルが維持できなくなるということです。そこを埋めるビジネスは無限にあります。
わざわざ田舎に家を求めたリタイア夫婦が都会のマンションに戻ることもあるようです。やはり病院が近い、映画館にすぐに行けるからと考えを変えるのです。そこにビジネスはないでしょうか。遠隔地医療ビジネスや都会での滞在ビジネスです。
田舎の生活はこりごりと思う人なら仕方がないのですが、しばらく都会生活を満喫したらまた田舎での生活に戻りたいと思う人も多いはずです。
消費が伸びない原因を分析すると、所得が伸びないことが大きいですが、買うものがないということがあるようです。
過疎化や少子高齢化と状況を利用して、「痒い所に手が届く」ことを考えてください。必ず復活できます。