再生

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復活ノート

「再生」
ビジネスでも、人生でもスムーズにいくことはほとんどなくて、問題が次々と起こることは誰も経験しているところです。
ただ、その問題ということについて言えば、一つの問題が次の問題の原因になることは分かっていても、次の問題が起こらないようにしようとはあまりしません。
私が会社をつぶしたときそう気がつきました。私の場合、全国展開が頭から離れず、次々と投資したことが原因でしたが、あの時、人から注意を受けていたことを受け入れて、現状の規模を縮小していたら、何とかなったかもしれないと反省しました。
決算書を見て、規模をまず縮小するという決断は一番難しいと思います。
自分でもできなかったわけですし、自分の経験を言って、相談者を説得するのも難しいものです。
自分でも相談者でも。プライドに触れます(ここまでやってきたのは自分に経営能力があるからだと誰しも思っています)。
また、自分でも相談者でも、今耐えたら、大丈夫だと思いがちです。
反省を込めた経験で言えば、問題が起きたら、意固地にならず、素直な目で状況を見ることとしか言えないですね。
ところで、政府のオリンピックやコロナに対する政策を反面教師として見るのも勉強になります。
オリンピックをどうしても開催したい政府(西村経済再生大臣や加藤官房長官)は、「外に出ずにオリンピックをテレビで楽しんでください」と言ったばかりに、それなら外国で開催してもよかろうと言われていますし、ワクチンも、「どんどん打ってください」(菅首相や河野ワクチン担当大臣)と国民にはっぱをかけても、結局ワクチンの量は足りなかったわけです。
どちらも目先のことしか考えていないのです。一つの問題が次の問題を引き起こす典型的な例です。これを言えば、これをすればどうなるかまったく考えていないのです(向こうは失敗しても、自分の懐を痛めることはありませんが)。
まだまだビジネスや人生で落ち着くことはなさそうです。甘い考えでは、つまり、状況とその変化をまともに考えないでいると、落とし穴にはまってしまいます。
もちろん、問題から離れてしばらく様子を見るということも有益な策です。
その時でも、今日考えても、何も得られなかっても、今日考えたという事実が頭に残っていれば、明日や明後日になって実ることもあるのです。
資金があればかなり助かりますが、資金があってもすぐに枯渇して失敗した事実を思い出してください。
資金以上に有益なことは、これまでの経験を次に生かすように分析することです。
いくら何でもコロナは不滅ではありません。不滅は再生しようする私たちの気持ちです。がんばりましょう。