ミシュランビジネス
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復活ノート
「ミシュランビジネス」
5,6年前、「少子・高齢化」が叫ばれ、介護保険法が審議されているとき、私は、保育サービスや介護サービスの会社をしていましたので、旧厚生省や旧通産の各種委員会で、民間業者代表をしていました。
その結果、へんな「権威」がつき、あちこちから後援を頼まれることがありました。
確かに、東京では、「権威」というか「はったり」がきくようなところがあります。
さらに、家族についての本を出版したものですから、「家庭問題評論家」と名乗れば、商売の役に立ちますよともアドバイスされました。
確かに、資格がいらない評論家は、東京に、ゴマンといます。
それが、何か事件が起これば出てきます。政治評論家、芸能評論家どころか、社会評論家、軍事評論家、鉄道評論家などもいます。
野球評論家や相撲評論家は、ほとんどがプロ上がりですが、ほとんどが自称です。
とにかく、権威をつけるためには、手っ取り早く評論家を名乗るべきです。
おもしろいビジネスも、ある種の「権威」が必要です。
たとえば、タイヤメーカーのミシュランは、タイヤを使ってもらうために、ドライブの案内書「レッドブック」を作りました。
その中で、ホテルやレストランを、星印で評価をしました。
それが、世界的な「権威」になったのです(最近では、「三つ星」を返上して、逆に権威を上げる店もあるようですが)。
とにかく、どんなものでも評価するビジネスをしませんか。
レストラン、旅館など、観光ガイドの出版社がやっているものでもいいのですが、そういうところがしないものがおもしろいです。
「まずい料理」、「愛想のない店」など、もちろん承諾がいりますが、そういう「いちびり」=「お調子」に乗ってくる経営者も大勢います。
また、商品も、車やケータイやパソコンなどありきたりのものではなく、髭剃りとか、歯ブラシとか、突拍子もないものを評価するのです。
企業も、同業他社に負けないものを作るために、躍起になっているのですから、いろいろと協力してくれるはずです。
もちろん、ネットを使うのですが、ポータルサイトをしっかり作って、認知度を高めていくことを忘れないようにしましょう。
店やレストランなどは、最初は首都圏、関西圏と、地区を決めたほうが管理しやすいと思います。
少し粘れば、必ずマスコミがやってきます。そうなれば、スポンサーがつきます。
真珠の養殖のように、時間をかければ、金のかからないものから、徐々にビジネスができてきます。