レジェンドキラー

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復活ノート

「レジェンドキラー」
「人間至る処青山あり」という漢語があります。中学の教科書に出ていたような記憶がありますが、正確な意味を忘れていました。
「住めば都」のように思っていましたが、ネットで調べて、「ジンカンか。セイザンは墓地のことか」とあらためて知りました。
それでは、「人間至る処伝説あり」はどうでしょう。これは、今私が作りました。
「人間(ジンカン)、つまり社会には、伝説がつきものである」という、掛け値なしの意味です。
ただ、伝説という言葉には「掛け値」があって、「物語」のように、「すべてフィクションです」とはならないビミョ―な言葉ですから、信じる人も、信じない人もいるのです。
また、伝説の根っこの部分は真実かというと、それもビミョーで、「そうであれかし」というイメージがどんどん膨らんできたものもあります。
その一つの「都市伝説」は、スリラー風のジョークのようで、「恐ろしゅうて、やがて、おもしろき・・・」となりますが、「医学伝説」は、一歩まちがうと命にもかかわることになりますので、注意しなければなりません。
「スポーツの途中に水を飲むとたいへんなことになる」には苦しめられました。しかも、これは、「根性を鍛える」ためという精神論だけでなく、日本ではほんとに信じられていたようで、戦前のオリンピックの選手、特にマラソン選手には水は厳禁だったようです。
科学、医学が発達するにつれて、「医学伝説」も増えるようで、10年ほど前には、「アルミ鍋を使うと認知症になる」と言われていましたし、「ラップを使うとがんになる」と聞いたこともあります。
今日(12月15日)の朝日新聞の朝刊には、「医者に殺されない47の心得」の著者の近藤誠医師と、抗がん剤専門医の「対決」(?)が載っていますが、「がんには本物と『がんもどき』があるが、本物は手術でも抗がん剤でも治らないから、どちらになっても検査も治療も不要」という近藤医師が正しいのか、「検査を受けて、早く治療すべき」という抗がん剤専門医が正しいのか素人にはわかりません。
日本人の半分ががんになる時代ですが、近藤医師の説が真実で、伝説でないように祈るのみです。
話は変わりますが、テレビの視聴率も、伝説に入りつつあるようです。録画なども「視聴している」とカウントされるのですが、それが、タレントの運命やスポンサー料などに反映されるシステムです。
だから、広告会社やテレビ局が関わっている現状の「視聴率調査」を、わざわざ正しく、つまり、低くする必要はないのです。
しかし、ほんとの視聴率調査をすれば、新しいビジネスが生まれるはずです。
最近のテレビCMの減少を見れば、スポンサーは、CMの「対費用効果」が悪いと考えているからです。
あなたのビジネスにも、伝説があるはずです(あるいは、伝説になりかかっているものが)。
それを見つけ、真実をつきつける。そうすれば、先行するライバルをぐらつかせ、追いつくことができます。経営者はレジェンドキラーであれ!