考えつづける

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復活ノート

「考えつづける」
有名なシェフの店で、スタッフが注文を聞くついでに出した水に800円も請求されたと大騒ぎになっています。
当のシェフが、「年収300万、400万の人間に来てほしくない」と、ブログかツィートで発言したものですから、さらに大騒ぎだというのです。
何でも高いものから売れていったバブルの時は、こういうことはなかったように思います。
あの時は、自営業者も、サラリーマンも、役人も、みんな「あぶく銭」(今から思えば)をもっていたので、法外な料金を取るほうも、取られるほうも、そんなことは気にしなかったようです(どこか狂っていたのです。つまり、「一億総成金化」だったのです)。
今回の件では、「外国では、水は有料だ」という擁護する意見があるようですが、日本では、まず説明するべきだったでしょう。
図らずも、「年収300万、400万のビンボー人」と発言するものがいるというのは、「格差社会」を象徴しているようです。
ただ、300万もない人が多いと聞きますから、格差は想像以上に広がっているのかもしれません。
また、現代社会では、「何をするのも自己責任が伴う」という前提がありますから、株で負けるのも、就職できないのも、会社をつぶすのも、自己責任なので、どんなことになっても仕方がないのです。
それは、ある程度納得できますが、世間から負け犬と思われても、自分で自分を負け犬と思うのは相手の思う壺です(相手とは、世間ではなく、自分を負け犬と思う自分自身です)。
そんなことは思っていないと言いはっても、今をときめく経営者について、ただ思いつきがよかっただけだなどと考えていませんか。それは負け犬根性です。
あなたも、「すごいアイデアですね」と言われたことがありませんか。同じですよ。逆に言えば、事業を修正する能力に欠けていただけです。
また、今はコンピュータ全盛の時代で、それを知らないから、自分はついていけないというのも負け犬です。
ITは専門知識がいりますが、IP(「インターネットプロトコル」ではなく、「インターネットプロバイザー」)なら誰でもできます(これも、「接続業者」の意味でなく、ネットで何をするかという意味で、私の造語です)。
つまり、昔のように、毎日の生活、そこから派生した人生、社会から目を離さないようしていたら、何かが浮かんでくるはずです。
作曲家が、これだ!とすぐメロディーが浮かぶことがあるようですが、今までなかったビジネスがすぐに浮かぶ場合もあるでしょうし、頭をひねっても、何も浮かばない場合もあります。
ぱっと浮かぶときのほうがすばらしいことは誰でも経験しているとおりですが、それだって、毎日意識しているからそうなるのです。私も、「一日一童話」を自分に課していますから、頭の中はいつも回転しています。みんな、考えつづけましょう。