金持ちになる方法
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復活ノート
「金持ちになる方法」
バブルの後、旧通産省の肝いりで、銀行、保険会社、商社などが、「異業種交流会」なるものをすすめました。
全く別の業種の会社が会員となり、提携などをして事業を拡大し、ひいては、経済を活性化しようという目的でした。
経済は低迷していましたから、中小企業は、「渡りに船」とばかりに参加しました(もちろん、銀行などは融資ができるわけです)。
私も、「日本で始めての育児や介護サービスの企業」の経営者として、あちこちに顔を出しました。
私の会社も、バブルのボディブローが効いていましたが、「少子・高齢化社会」の到来が言われていましたので、有力企業と提携して、「一点突破全面展開」を図り、島田紳助のように、天下を取るつもりでした。
ある会の面接で、「あなたは、ナンバーワンをめざすか、オンリーワンをめざすか」と聞かれたことがあります。
どう答えたかは忘れましたが、メンドクサイやつがいる。両方に決まっているだろうと思ったことはおぼえています。
そして、今、私が面接官なら、事業をしたいのですか、金持ちになりたいのですかと聞きます(メンドクサイやつと思う経営者も多いでしょうが)。
結論として、自分の事業を天職と考えて、どんなことがあっても、一生取りくむ覚悟ならいいのですが、ただ金持ちになりたいのなら、将来何がはやるかを考えることです。
ソフトバンクでも、楽天でも、「今後はこれだ!」という目があったからです。
また、労働者の派遣法ができたときは、すでに事業を始めていましたが、これをしても会社に引抜きをされないか心配だったし、「ネット通販」が話題になりはじめたときも、どこの誰かわからないものが金をちゃんと払ってくるのだろうか疑いました。
何でもできるスタッフと資金があったのに、どうも、枝葉末節に負けてしまうようです。
おごれる人も久しからず、です。金持ちになりたいのなら、ソフトバンク、楽天、ついでに、ユニクロの先を考えてください。
ライブドアのホリエモンは、今後は宇宙旅行の時代が来ると言っていますが、「お勤め」がすんだらはじめるのでしょうか(まず投資家の気持ちを空高く上げなければなりませんが)。
とにかく、私の場合は、「介護保険法」の追い風を期待していたのですが、その波があまりにも大きすぎて沈没してしまいました(厚生省の業者委員をしていたのですが、厚生省が、介護保険は儲かるなどと宣伝したので、それこそ異業種企業まで介護事業をはじめたので)。
私は、早々と船を下りましたが、ある会でいっしょだった「ツタヤ」の社長は、「ビデオやCDを金融商品として考える。つまり、何回貸せば償却できるかです」と元気がよかったですが、最近はどうでしょうか。
負け犬の遠吠えかもしれませんが(今はそう思っていません。子供のときからの夢を追っているのですから)、私の経験をお話した次第です。天職で金持ちになるという夢をおもちなら、必要ありませんが。