人生やりなおしサービス

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復活ノート

「人生やりなおしサービス」
50すぎに、会社を破産させて、持ち金を全部吐きだしました。しばらくして流通センターで深夜のアルバイトをはじめました。
当時は必死で、恥ずかしいなどと思わなかったのですが、若い社員から、アホ、ボケと言われると、「仕方がない。失敗したんだから」と自分に言い聞かせたものです。
年月が立つのは早いもので、もう60も半ばになってしまいました。流通センターで、仕事を指示どおりにしなかったから、アホ、ボケだったのでしょうが、最近は、ビンボーなとしよりだから。アホ、ボケと思われているのではないかとひがんでしまいます(さすがに言われたことはありませんが)。
「ひがみ根性」は、昔から人一倍強いですから、入れ歯を入れたり、そろそろ白内障の手術をなどと言われたりするようになると、「としよりとは赤っ恥にさらされるものなり」と思ってしまいます。
しかし、「フルマラソンは3時間30分で走れるぞ」と自慢しても、また、妙なとしよりがと思われるだけですから、それはやめときます。
私が若いときはNHKのアナウンサーをしていた下重暁子の本の広告が載っていましたが、そこに、「いやなやつでも、相手を包みこめばいい」、そして「隠れていた自分の才能が日の目を見るように努力をする」と、「老人の生き方」がありました。
これだ!思いました。今後は、これを人生の指針にして生きていきます(ただ、そういう人生訓の本はいくらでも出版されますが、広告の目次を読むだけで買いませんが)。
ところで、赤っ恥の反対はメンツなのでしょうか。「メンツ丸つぶれ」などと使います。
いや、最近、「中国はメンツを重んじる国だから」とよく聞くものですから。
北朝鮮も、そういう形容詞がつきますが(韓国も?)、日本にはメンツがないということでしょうか。
国なら、メンツのために、国際ルールを破ったり、戦争をひきおこしたりしていいのかと言いたくなりますが、 メンツには高い金がいるようで、中国が、例の識別圏を監視して、侵入機にスクランブル発進を行うのは、金が続かないだろうと専門は見ていますが、その専門家でさえ、寝ぼけ眼のパイロットが、妙なボタンを押せば、妙なことになるかもしれないと考えています。
そこで、「人生やりなおしサービス」というビジネスはいかがですか。騒がしい日本を離れて外国で住むのです。
タイやフィリピンなどは、リタイアした人に人気がありますが、預金残高とか、滞在年数などの条件があると聞いています。
そういうものがなくて、その国のために、少しボランティアなどで貢献すれば、住みたいだけ住めるような国です。
つまり、あなたを信頼して、どういう人間が来るかはあなたに任せてくれる国はありませんか。
ハードルは高いですが、しばらく日本を出たい人は大勢いると思います。別に逃げるわけではないですけど、他人の(他国の)メンツにつきあわされたくないという動機もあります。
それから、中小企業の経営者は、メンツ、意地、世間体、あるいは、「ええかっこしい」のために自分の会社を危うくすることがありますから、注意してくださいね。