
アイデア
{ }
復活ノート
「アイデア」
テレビをつければ、あいかわらお笑い番組全盛です。作る側から言えば、制作費が安いし、スポンサーもつきやすいのでしょう(アイドルを使ったドラマは、若い男やとしよりは見ません)。
それで、お笑いをめざす若者が吉本などに詰めかけるのですが、ギャグを一つでもはやらすコンビはなかなかいないようです。
演歌歌手は、ヒットが一曲あれば一生食べていけるように、漫才コンビも、誰でも知っているギャグが一つあれば、地方回りをすれば、テレビに出るより収入が多いといわれています(タクシーの運転手に、「おたくら、最近テレビで見ませんなあ」といわれることに耐えなければなりませんが)。
最近、「なぞかけ漫才」がはやっていますが、なぞかけは、太古の昔からあるものです。
この世には、ダジャレを言いつづける人と、死ぬまで言わない人の2種類がいるというのが私の持論ですが(ときどき言う人はいないということです)、なぞかけなどは、さらに少ない人しか興味がないと思うのですが、どうして今人気が出てきたのでしょうか。
それはなぞとして、人の生活には、全く新しいものはほとんどないと思ったほうがいいと思います。
ファッションは、何十年のサイクルで流行の色や形が出てきます(毎年、専門家が、「流行の色」を決めることはありますが)。
ビジネスでも、そう思うことです。新しい発明や方法の衣装を着ることがあっても、その目的は以前からあるものです。
しかし、全く新しいものを売りより、以前からあったものを売るほうがむずかしいです。
「それは前にあった、もう古い」と言われるかもしれませんし、まず、「そんな古いものが売れるのか」という自分の気持ちに勝たなければなりませんから。
ケータイや携帯型コンピュータがどんどん進化していますが、生活を逆方向で考えることが商売人には大事です。
そうすれば、古いものの中から、新しいビジネスを見つけだせるはずです。
人生に輪廻がなくとも、ビジネスには輪廻があること。そう思って、考えることをあきらめずにがんばりましょう。