
流行り
{ }
復活ノート
「流行り」
女性の間で、今年は花柄のズボン(パンツ)が流行のようで、老いも若きもとは言わないまでも、大勢の女性が花柄パンツで歩いています(ビンの中に帆船などを作る「ボトルシップ」のように、どうしてあの足を入れたのだろうという人もいますが)。
また、色なども、どこかの組織が、「来年の色はこれ」と決めて、全世界のファッション企業が、その色で服を作るようです。
そうなれば、女性は、流行に遅れまいと、その色に飛びつくという段取りです。
うまいこと考えたものです。しかし、今は、ネットから火がついてというのがありますから、ファッションでもゲリラ的に流行るのがあります。
芸能でも、ユーチューブで、瞬く間にスターになる人がいます。「きゃりーぱにゅぱにゅ」は、その典型で、世界ツアーができるスターになりました。
ただ、実力がないと、流行で終わってしまうのは、誰でも知ってのとおりです。
当然、今流行っているからと真似をしようとしても、ほんとの実力がないと、消費者は見向きもしません。
小説などの評価で、「現代社会を描いているが、普遍の人間性を鋭く衝いている」というのがありますが、あれです。
大企業は、どこもそうです。ある程度流行を追いかけています。頑固に先祖の方法を守るという老舗がありますが、それは歴史があるからです。
私たちは、どんなビジネスをしていても、実力をつけながらも、流行を意識することが大事です。
その実力には、ビジネスの実力と流行などを受けいれる実力があります。
たとえば、組織全体が硬直しておれば(経営者の責任でしょうが)、誰かが、その担当者になっても、本人あるいは周囲の社員に理解がなければ、それは利益にならないばかりか、将来に渡って、トラウマになってしまう恐れがあります。
そうなれば、本業がピンチになったとき、出口を見いだせなくなることもあります。
だから、経営者の、保守的な、あるいは頑なな態度はよほど気をつけなければなりません。
資金や人材のことから、何か新しいものをする余裕がなくとも、「今、あれが流行っているけど、うちがするとしたら、どうする?」ぐらいのことは言ってはどうでしょう。
若い社員の目が輝いてくるかもしれません。そうしたら、企画書などを作らせるのです。
それをしないとしても、本業に生かせるかもしれません。
経営者は、古い社員の動向を観察して、反発などがあれば、彼らの話を聞くことも大事です。
古い社員の経験と若い社員のエネルギーを癒合させることが経営者の仕事です。
それさえできれば、どんな困難も乗りきることができます。組織作りに失敗した私が言うのですから、まちがいありません。