団塊の世代ビジネス(1)

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復活ノート
「団塊の世代ビジネス」(1)
私が、1974年に、日本で始めてベビーシッターサービスを考案・企業化したのは、自分の長男をとりまく当時の育児環境や社会環境を見たからです。
それから、ハウスキーパーサービスをはじめ、介護サービスまでいきつきました。
現在、なぜ、その事業を中止しているのか、そして、どのように再開するのかも、すでに説明しましたが、私は、ベビーや、介護が必要な人をサポートするビジネスを考えてきましたが、自分たちを直接ターゲットにするものは念頭にありませんでした。
ところが、ムーズでも書いていますように、「団塊の世代」が定年を迎えることになり、わが世代も、熟年とか老後とかいうキーワードで捉えられるようになり感慨深いものがあります。
「団塊の世代」に向けてのビジネスを考えてほしいという声がありましたので、マスコミが伝える内容を検証しつつ、ビジネスを提案してみたいと思います。
マスコミでは、踏みこんだものがあまりなく、それこそ団塊(マス)が、企業の経営を不安定にするほどの退職金を持っているということだけです。
現状を見ても、「今のとしよりは金をもっている」ということだけでは、ビジネスを考えることはできません。
どんなビジネスをでも、よく見なければならないのは、いつも言っていることです。
「団塊の世代」とその親とは、受けてきた教育、育ってきた社会環境が全然ちがいます。今、一つだけあげれば、スポーツに対する意識です。親は、スポーツ(運動)は、根性と一対のものとしか考えられません。
しかも、兵隊に取られて、運動を強制させられて、プライドをずたずたにされてきましたから、拒否反応があるのです。
だから、いくら健康にいいからと忠告されても、その記憶から逃れることはできないのです。
その子供である「団塊の世代」は、子供のときは、まだ「運動中は、水を飲むな」、「できないのは根性がないからだ」という残滓(ざんし)が残っていましたが、運動は、スポーツに名を変え、「一生の友」なっているのです。
しかし、今後、10年立ったとき、ぴったりのスポーツが少ないのです(もちろん、ゴルフもいいでしょうが)。
アメリカは、サーフィンからウィンドーサーフィン、ローラーボードからスノーボードやウィンドーローラーボード(?)と考えていきます。ここに、スポーツや文化の活力があると思います。
今こそ、「団塊の世代」に向けてのスポーツを考えるときです。
私は、10年ほど前から、2,3のスポーツを考え、世界のスポーツを、みんなでやろうという「JASC」というアイデアを持っています。やりたい人はいませんか。