駐車ビジネス

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復活ノート

「駐車ビジネス」
土地バブルのあと、都会では、廃墟と化したり、草地となったままの不動産が、あちこちに残されていました。
そして、以前そこに何があったか、何が建っていたか思いだせなくなるほど、その風景が長くつづきました。
そして、そこの囲いが取っぱらわれ、ブルドーザーが動くところが出てきました。
何ができるのかと見ていると、ビルではなく、駐車場でした。
いわゆるコインパーキングの誕生です。それは、今では、繁華街でも、すこし離れた場所でも必ずあります。
空き地を遊ばしている人にとっては、もってこいのビジネスでした。
私の知り合いが、その候補地を探す仕事をしていましたが、いくらでも契約ができたと言います。猫が住みつくぐらいしかないところでも、十分採算が取れるとのことです。
まさに隙間産業です。無人ということで、躊躇していた人も、その便利さがわかるようになりました。
その後、大きな不動産が動かないこともあるでしょうが、その将来性や収益性を知った不動産会社が、どんどん参入してきました。
今や東京、大阪などの大都会の一等地でも、大きなコインパーキングがあります。
さらに、駐車の取締りが強化されましたので、需要はあるでしょうが、繁華街では、飽和状態が起きているところもあります。つまり、競争がはじまっているのです。
最近は、一日の上限を決める駐車場が一般的です。
しかし、このビジネスは、まだ入っていく余地があります。しかも、そう資本をかけずにです。
繁華街は離れたところにステーションを持っていて、客の車を、待ち合わせの場所まで取りにいくのです。
「コインパーキングは無人ですので、車が大事な人は、心配ではありませんか」とアピールするのです。
しかし、高額なものを預かるのですから、こっちもリスクがあります。
お互い信用できるかがポイントです。預かる場合は、レンタカーのように、互いが、車の現状を確認することも必要です。
最初は、「一見」はやめたほうがいいでしょう。契約を交わすことも出てくるかもしれません。
空気圧やオイルなどのチェックや、洗車などの付加価値をつけることもできます。
さらに、代行サービスも考えられます。
とにかく信頼関係をいかに作るかが、このビジネスの基本です。
ステーションは、繁華街で、20、30分でいけるところが一番いいでしょう。
クリアすることは多いですが、面白いビジネスができると思います。