見る
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復活ノート
「見る」
先日まで、コロナ禍もそろそろ収束するかという期待がありましたが、年が明けたとたんとんでもない状況になってきました。
小学生の孫が横浜や堺に5人いますが、今のところ、学級閉鎖はあっても、学校閉鎖は出ていないようです。
しかし、全国の小学校や保育園、幼稚園の学級・学校閉鎖はどんどん広がりつつあります。
そして、その影響は親を直撃します。仕事のやりくりする様子はニュースで流れていますが、それに関連して注目されているのはベビーシッターサービスです。
それを見聞きすると少し感慨深いものがあります。私は、昭和49年(1974年)日本で初めてベビーシッターサービスをはじめたからです。
当時の日本は高度経済の真っただ中で、それからバブルが起きました。
どんな商売でも売り上げは倍々ゲームでした。「みんな、家を出て儲けよう」です。そのおこぼれをいただいたのがベビーシッターサービスでした。
私も、一気に全国展開をしようと動きましたが、バブルがはじけると経営が苦しくなってきました。
今考えれば、あの時ああしていればということがあります。それを、起業コンサルタントとして話しています。
今の社会の状況は私が開業した時とは全く正反対ですが、ベビーシッターサービスをはじめ、忙しい企業もあります。
ただ、事業はいつまでも順風満帆でないことはお互いわかっています。
しかし、自分のことになると、「なにそれ」と思いがちです。
昔から「南極で麦わら帽子を売るのが商売だ」という意味のないことをいう人がいます(誰がそんなことをするのか)。
今社会が求めている商品やサービスを提供するのが商売です。それを見つけだすのはそう難しくはないのですが、それをどう提供するかが難しいのです。
しかも、社会の変化に合わせて事業を変えなくてはなりません(伝統工芸でも、用途を変えた商品を作らなければ存続できないことがあります)。
うまくいっているときは、有頂天になりがちですが、社会の変化を見続けること。いざというい時に備えるのです(私はそれができなかったのです)。
今なら言えることですが、いわゆる「モンスター客」は宝の山です。別にクレームに応えろと言っているのでありません。
こちらの商品やサービスをさらに改良するヒントがあるかもしれないのです。
今苦境の人も、社会の変化を冷静に見てください。自分の進む方向が見えてくるかもしれません。
そういう意味では、流れに乗った経営者も、立ちどまらざるをえない経営者も同じ立場です。健闘を祈ります。