旬のサービス

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復活ノート

「旬のサービス」
日本の食料自給率は、40%ぐらいで、世界一悪いことはよく知られています。
この状況は、今後、さらに悪化していくことでしょう。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
最近の牛肉騒動では、アメリカの担当者は、「今度、アメリカ産牛肉を止めたら、貿易戦争が起こるぞ」などと脅してきていますが、脅迫だけで、自給率が落ちることはないでしょう。
大きな原因は、工業製品を買ってもらうかわりに、農産物を買うという日本の経済的構造のなかで、日本人の食文化が変わってきたからだと思います。
経済が発展するにつれ、「主婦よ。家事をやめて、町に出よう」という掛け声で、主婦は、外の仕事に精を出すようになりました。
その結果、ファミレスやコンビニなど外食産業は、「同じ味を、大量に、しかも年中変わらず」売り、どこも売り上げを伸ばしています。
「食品の裏側」という本には、添加物で、どんな味でも作れると書いてあります。
もう、いろいろな味を感じ、楽しむ味覚が育たなくなったのです。また、子供たちの健康にも影響が出てきているようです。
確かに、マンモスのような家族が増えてきました。昔は、ハワイやグアムの土産話で、「向こうの人は、今まで見たことのないような太り方をしている」などと言っていましたが、もう海外旅行に行かなくても、近所で、そのような家族に会うことができます。今、売っているものを、ただ詰めこんでいるからなのでしょう。
健康や生活について、真剣に考えている家族も増えているでしょう。そこで、旬をコンセプトにしたビジネスは、いかがですか。
特に、野菜は、その季節で、その土地にできたものが一番おいしいです。
値段も、今は、ブランドというものがありますから、出始めは高いですが、だんだん下がってきます。
しかし、有機野菜は、こだわる客もいるでしょうが、ビジネスとしてはどうでしょうか。また健康食品なるものも、効果のほどもわからないようですし、一歩まちがえれば、ゲテモノ趣味になりがちです。
そういう客をつかまえるビジネスをしたい人もいますが、次から次へと浮気して、たいへんでしょう。
「旬の野菜を、普通に食べること」をテーマに、旬のものしかを売らないビジネスは、多くの共感を得ることができると思います。
しかも、客の食習慣を変えさせ、健康に目覚めさせると、信頼を得ることができます。
そうなれば、供給先の農家とのパイプも太くなるでしょう。配達方法も、たくさん考えられます。