今年のお言葉(2)

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「今年のお言葉」(2)
この前、沢田研二が還暦コンサートをしたやろ。久し振りにジュリーという名前がテレビや新聞に飛びかった。
NHKもテレビでやっていた。嫁はんの田中裕子は、日頃からもう少しやせたらゆうていたらしいけど、本人も真剣にダイエットしたんか少し細うなっていた。
しかし、東京ドームの舞台を所狭しと走りまわっていたけど、若いもんに、「気ぃをつけてや」とゆわれそうな体形はどうしようもないかな。タイガースのときは、ほんまに細かった(忙しくて、肥るヒマがなかったんやろけど)。
とにかく、すごい人気やった。今のようにプライバーを切りうりしたり、ピンで商売する時代でないので、よけいにファンが集ったんやろな。
「雨がしとしと日曜日・・・」なんて、今聴くとこっちが恥かしくなるけど、当時、女の子みたいにキャア、キャアゆわんでも、ぼくらの音楽やと思うていたんやろな(今の歌はろくでもないもんばっかりやとゆいまくっているけど、SEAMOはええなあ。これも、プレスリーやビートルズがあったればこそやと思うけど)。
とにかく、60になって、80曲を一気に歌うのはちょっとでけんで。体力も記憶力も真似でけん(こっちは、特牛はカラオケで一曲歌うてもハァハァもんや。さすが京都・岡崎中のパシリや。そのとき、ケンカした相手の一人を知っているけど)。
しかも、憲法9条を守ろうというメッセージを出している。なかなかのもんや。
せやけど、コンサートに他のメンバーズを呼ばなんだり、はしゃがへんのは気ぃになったけど、いろいろあったんやろ。
これからも歌うていくゆうているから、ぼくらの嫁はん連中はうれしいことやろ。
その点、メンバーの岸部シローは、「金はない。時間はある」ゆうて、ゲームばっかりしている(こいつこそ、沢田研二より一つ年下で、ぼくらといっしょで来年60や)。
岸部シローを、あのコマーシャルに採用したのはさすがプロやと思うけど、演技のような、ほんまのような岸部シローと、酒飲み体形でも、夢(本人がゆうていた)をもちつづける沢田研二の間に、ぼくら60男の人生はある。
みんな忙しいやろから先を急ぐわ。レーガン大統領、コロンボのピーター・フォーク、南田洋子などの家族が認知症と公表したけど、最近知りあいが61で認知症になった。
ぼくも、心配やから、今のうちに「こんなことをしたら、いっぺん病院にいくリスト」を作った。
(1)デパートで、トイレに行こうとして、真っ裸になる。途中から風呂とかんちがいしただけど、ケーサツに連れていかれる。
(2)街を歩いていて、後ろから、どこかの若い女の目を手で覆う。自分の嫁はんとかんちがいしただけやとゆうても、ケーサツに連れていかれる。
(3)座敷のある料理屋で、別のグループの若い女が、鍋に肉をなどを入れようと膝立ちしたとき、ぼくが足の裏をこそばしたので、鍋がひっくりかえる。
笑わそうとしただけやとゆうても、ケーサツに連れていかれる。
まあ、ケーサツが、何とかしてくれるやろけど、頭使うたほうが認知症にならへんらしいで。
それで、詩を作った。
東で、KYとゆわれたら、なんやそれ、空気は読むもんちごうて、吸うもんやでとゆい、
わしは、昔MMKやったと教えてやり、
西で、男のクセに細かいことばっかりゆうと軽蔑されたら、分子・原子のような細かいことを研究するとノーベル賞が貰えると指摘してやり、
南で、電気代を払えとゆわれたら、「振り込め詐欺」かもわからんからと断り、
北で飲んでいて、ホステスと仲よくなっても、耳の後ろから加齢臭が出ていることを忘れず、常に正面から接し、下心が笑顔から出てこないようにする
どこかに出かけるときは、背広のズボンがくたびれても、ビンボー臭く上着だけをジャケットのように着ず、若い女をものほしそうにじろじろ見ず、寒うても、なるべく立ちションベンをしない
  サウイウロクジュウノモノニ
  ワタシハナリタイ

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