挨拶(2)
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「挨拶」(2)
ぼくは、30代2人、20代2人の4人の子供がいるけど、親として思うのは、子供にとって未来のない時代になってきたなあとゆうことや。
もっと小さい子供は、ほんまにかわいそうや。今から50年前の子供時代は、みんな貧乏やったけど、兵隊から帰ってきた男は、子供を作るわ、作るわ。
ぼくの地区は、100戸ぐらいの小さな集落やったけど、昭和24年生まれが男女20人おった。23年から25年は、合わせて70近くおったんちがうか。
とにかく生きて帰ってきた、あとは働くだけやゆう、大人の気持ちは、子供にも伝わり、宇宙まで広がった。小松崎茂や手塚治虫の人気はすごかった(まだ「宇宙カルタ」の絵をおぼえている)。
今は、人間は月に行ったし(アメリカでも、「あれはウソや」ゆう説は根強いけど)、宇宙ステーションも現実のものになってきたのに、なんやろ、この閉塞感は。
石油はあと50年で終わりとか、人類も100年もつかどうかゆう説に信憑性が高まってきたからか。
昔、「ハレー彗星がぶつかったら、地球は終わりや」ゆう噂が広がったことがあるらしいけど、そうゆう感じやろか。
今元気なのは、二酸化炭素より物を作ることやと考えている中国と、無尽蔵の天然ガスを持っているロシアだけや。
最近、アジア人特に中国人やロシア人が大挙して日本へ買いもんにきているニュースが流れるやろ(2,3日前のニュースでは、中国系インドネシア人が、銀座で、7000万円の時計を探しているのがあったけど、すごいことになっているんやな)。
特に日本だけがしょんぼりしているのは、自分で蒔(ま)いた種や。
人口が減るのも、国際競争力に勝つためやゆうて、人件費の安いアジアに出て行ったために、若いもんの仕事がなくなったからや(年金問題も含めて、国なんか信じられへんもんなあ)。
派遣労働してみ。時間給1000円やゆうても、若いもんでも3日も続けられへんような仕事やで。結婚どころか、生活もあやしい(「若いもんが車に興味がなくなった」のではなく、車を持つ余裕がないのや)。
しかも、アメリカに、「『おいど』こそばされて」、湾岸戦争では1兆円も出したのに、「まだないか?兵隊出さへんのやったら、油出せ」ゆう状態やな。
中国には、「小国日本」とゆわれるし、ヨーロッパには、「アメリカのぽち」と思われている(池田首相が、フランスのドゴール大統領に、「日本人は、トランジスターラジオの商人」とゆわれたときと変わってへん)。
こんあんおるやろ。外では、「そうですね。そうですね」と愛想ええけど、家では、「なんや、あいつ。絶対許さへん」ゆうようなやつが(その典型が、おまえやてか)。
あれが日本や。ところが、日本の二世、三世の政治家は、家(日本)に帰っても、自分の言葉でしゃべらへん。
なんか赤尾敏のようになってきたからやめるけど、ぼくは、国とゆう「仕掛け」はなくなったほうがええと思うている。
とにかく、若いもんが、ちゃんと生きられるようにせんとあかん。あと1回だけ。