住宅ビジネス

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復活ノート

「住宅ビジネス」
先日、町内会に入ってくれないかと役員さんが尋ねてこられました(以前も数回話がありましたが、家は別にあるのでとやんわりと断っていました)。
今回はかなり必死なので話を聞くと、最近は、別に引越しをする予定がなくても、退会をする家が多いというのです(最近はマンションの管理組合に入る人が少なくなり、そこに住んでいない親族も認めようということになったようです)。
何かの役をさせられるのが面倒なのと月500円の町会費を節約するためではないかとのことです。
それで、お金が集まらないから活動ができないとのことでしたので、役員はどうしても引きうけられないが、町会費は払わせていただくことで了解していただきました。
正直平家の落人のような気分でここに来ました。どうせ復活すれば都会に戻るのだからと思っていましたが、もう7年になります。
振興住宅地ははじめてでしたが、相変わらず、都会に家が買えない連中だろうと見下しながらも、少し距離を置いて住民を見ていました。
新興住宅地は、新聞チラシなどを見ていると、基本的には同じ価格帯なので、同じ層の人かなと思っていましたが、どうもちがうようです。
定期借地権がついている土地や買いあげの土地などが混在しているようです。しかも、業者が一区画に3軒の家を建てて売りだす物件もあります。
かくして、いろいろな層の人が一つの町に集まってくるのです。
前は、夫婦が医者の家で(しかも、2所帯の家なので大きい)、その隣は、不況の影響か、週2,3回しか仕事に行かないサラリーマンの家です(子供は3人)。
「家政婦は見た」ではないですが、そのサラリーマンが車を洗っているとき、帰宅をした女医さんは、見つからないようにするためか体を低くしながら急いで家に入るのを目撃したことがあります(どちらにも、いろいろ理由があるのでしょう)。
そこまで行かなくても、近所の人と会釈もしない人が多いのには驚きます(相手が「透明人間」になったかのようです)。これは、20年以上住んでいる年配の人にもいえます。
私の会社が相談に乗っているおとしよりには、何かのときに助けてもらえると思って仲よくするようにと忠告しています(打算的ですが、年を取ると、好き嫌いが激しくなるのです)。
借家か持ち家かは、人生の、案外大きなテーマです。
また、家を買っても、近所にどんなモンスターが住んでいるのかは不動産屋は教えてくれません(鉄道、学校、スーパーなどはわかりますが)。
郊外の家を売って、都会のマンションに変わる老夫婦も多いと聞きます。大病院、デパート、映画館が近所にあるのは魅力的です。
さあ、どうしますか。それならいっそ、アメリカのように車で住んではどうですか。
夏は北海道、冬は沖縄ですか。いいですね。しかも、すべてレンタルです。土地は整備されていますし、車も月5万円ぐらいで借りられます。
あとはあなたにお任せします。そういう車と場所を提供するビジネスをお願いします。
車は輸入できます。土地のことですが、郊外はたやすいでしょうが、町中でも、バブルのあと「100パー」ができたときのような状況ですから、大丈夫でしょう。
法的なことや近所のことが残るでしょうが、新しいビジネスには壁がつきものです。
人々の応援があれば、それもへっちゃらです。