おじさんの話(1)
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「おじさんの話」(1)
いよいよ夏休みが終わったね。「よく学び、よく遊ぶ」だった?
どちらも、中途半端だったって。でも、親や先生から、何か言われても、気にしないほうがいいよ(すんでしまったことをくよくよ考えないのも勉強なんだと思ったらいい。人生は、「後悔して、なんぼ」という面もあるからね)。
何でこんなに勉強をしなければならないのと疑問を持ったみんなもいるだろう。
でも、100年後は、人間の歴史も増えているから、覚えることも増えているはずだ(もっとも、100年後も人間が生存していたらの話だけど)。だから、今は、100年後より覚えることが少ないとあきらめることだ。
それだったら、100年前のほうがよかったと思うみんなもいるかもしれないが、ゲームやケータイどころか、電気もなかったし、「そうでござる」なんて言葉を使わなくちゃならないんだよ。
それと、自分は、頭が悪いから、勉強ができないなんて絶対思わないこと。何でも、好きになったときにするのが、一番身につきます(もっとも、たいていの者は、頭のどこかでは、「ほんとは頭はいいけど、さぼっているだけなんだ」と思っているような気がしますが)。
ところで、みんなは、たくさん本を買ってもらいましたか。本を与えれば、勉強すると思う親が多いのは、今も昔もいっしょです。しかし、今は、ゲームもやらなければならないし、塾にも行かなければならないから、本なんか読む時間ないよね。
それで、お願いがあるんだけど、読んでも、読んでいなくても、机の上でかさばる本は、すぐに古本屋に売ってほしいんだ(「未成年は、親の承諾がいります」とか書いてあるけど、親には、全部読んだからといっといたらいいんだ。小遣いにもなるしね)。
実は、おじさんは、小学生向けの本を読むのが趣味です(ちょっと変態っぽいですか)。
もう何十冊と読みました。他人よりかなり遅れていますが、今が勉強したい時かもしれません。
国語、算数、理科、社会など、どんな教科も読んでいます。まるで、毎日小学校へ行っているような気分です(「今小学生だったら天才になれるかもしれない」などと、ばかなことを考えていますが、60近くの小学生など気持ちが悪いでしょう)。
とにかく、古本屋では、2000円はする図鑑が500円ぐらい買えるので、とっても助かります。
そういうわけで、人間の歴史も見直しましたが、あらためて思うのは、人間は、ひどいことをする動物だということです。人間は、他人のものがほしくてたまらなくなるらしい(誰かの彼女が好きになったときのようなんだ)。そして、ほしくなったら、戦争を仕掛けて、どんどん領土を広げていく(これは、今も続いているよ)。
人間が属している哺乳類は、長い間(何千万年も)、トカゲの親分である恐竜の影におびえて、ひもじい生活をしてきたので、食べものがあれば溜めこむ習性が抜けきらないようです。それは、食べものだけでなく、金や銀、石油、そして領土へと広がっていきました。
今はやりの王子様一家、つまり王様や王女様も、敵だけでなく、家族でも殺し合いをしてきました(家族で取り合いをするんだ)。
自分の子供の目をくりぬいたり、父親をだまして殺したりと、率先して残虐なことをしてきました。いや、残虐な者が王様になったというべきでしょう。
おじさんたちは、「ケーサツがなかったら、殺してやりたい」などということがあるけど、王様は、ケーサツの親分だから、何をしてもいいんだね。
「道」という字は、「しんにょう」(おじさんたちは、「しんにゅう」とおぼえたんだけど)に「首」だよね。昔は、敵をやっつけたら、敵の首を持って、王様に見せに行くから、そうなったんだって。
こんなことも、小学生向けの本で知ったんだけど、人間の歴史はおぼえなくてもいいような気がするんだ。
もしこれが映画になったら、「映倫」が規制をして、16才以下は見られないと思う。
最近、政府が、歴史を省いたりしているのは、よい子のみんなに、こんな残酷なものを見せられないと判断したかもしれないよ。
それこそ、100年後には歴史の本はこの世から消えるかもしれないから、もう少し話しておこうか。