不満

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復活ノート

「不満」
前回は、この状況を打ちやぶるためには、首都を移転すべきだと提案しました。
国民、特に若者に、前を向く原動力になるだけでなく、莫大な需要が生まれるので、消費税を上げる必要がなくなるからです。
もちろん、首都直下型の地震が起きると、首都機能が失われます。核攻撃などはありえないと思いますが、原発事故に備えるインフラは必要です。ただ、今回のことで、日本には事故の専門家はほとんどいないということがわかりました。
戦後、何もかもアメリカに任せた「つけ」が回ってきたのです(防衛とは、戦争に備えることだけではないのです)。
そのアメリカには、数千ページの「原発事故マニュアル」があるそうです。このままでは、日本がどうなろうと、自業自得と世界から思われてしまいます。
昔なら、天皇の一言で遷都が行われました。災厄や内紛などがきっかけのようですが、要するに気分転換です(大津京は、「白村江の戦い」で敗れた天智天皇が、唐から攻められる恐怖におびえて、水運が繋がっていない滋賀県まで逃げて作ったそうですが)。
昔は、船が物流の中心だったので、海の近くに都市ができたのですが、今はちがいます。断層がないほうがいいのとちがいますか。歴史は、その国のアイデンティティーですが、首都が変わるのもアイデンティティーです。
とにかく、国民が、これ以上不満をもたないような国作りをしてほしいものです。
ビジネスに転じれば、必ずライバルというものがありますから、客の不満を早く見つけ、それをどう解決するかが営業の基本です。
それは、低迷している場合だけではなく、順調な場合もそうです。
今をときめく「ユニクロ」でも、「同じ服を着ている人と出会う」という客の不満があるでしょう。
それで、「多種多色」という戦略があるのでしょうが、他社は、その不満を突けば、おもしろいことができます。
メガネも、ファッションになりました。それに伴い、抑えられていた不満が一気に噴きだしました。
パリのイメージで営業していたメガネチェーンは(どうしてパリなのかはわかりませんが)、 「今なら、フレームが半額です」と客を誘っていましたが、レンズは割引ではないので、結局、数万円を払うことになりました(その店の店頭には、最近、「レンズつき」という旗が立っていますが)。
そこを突いた「メガネ市場」や「ジン」という眼鏡屋が一気に成長してきました。
コンタクトもレンズも、大昔、原価5円とかいう話がありましたが(真偽は知りませんが)、客の不満を取りのぞこうとする動きが出てきました。
料金だけでなく、合わなくなったときに無料で交換する保証制度が出てきました。
ビジネスとは、生活を快適にする商品やサービスを供給することです。それで、「足元を見る」という部分がありますが、見すぎると客は不満をもちます。
ビジネスをはじめたが、なかなか離陸ができないという人、あるいは、他社に追われているという人は、そこをもう一度考えてください。
「何があっても、貧乏人は外国に逃げだせないだろう」と、私たちの足元を見る政治家は、こちらから、NOといえますが、客からNOと言われないように。