生き方(2)

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「生き方」(2)
前回、頭がよくて、努力家でも、なんぼやってもあかんもんはいるゆうた(「知らぬが仏」か)。
たとえば、ちょっと運動が得意でも、マラソンや100メートルの世界記録を作ろうとがんばっても無理やろ。
賢さを「何をするか」で使うて、そしてたえまなく努力すると、うまくいくかもわからん。多分、そのどれかが欠けてもあかんやろ。今までも、これからも、王やイチローよりすごい才能を持っているもんがいたやろし、いるやろな。せやけど、賢く選択がでけへんかったし、しても努力が足らんかったゆうことやろな(イチロ―なんか,小学校のときから、正月も休まずバッティングセンターに通っていたゆうやないか)。
ところで、賢さやまじめさなどの資質を生かすも殺すも、本人の性格や。
数年前から、飲酒運転が目の敵(かたき)にされてきたけど、それはしゃあない(確かに「ええ気持ち」になると、「赤信号の一つや二つ」と気が大きくなる)
9月からは、不注意で、死亡事故を起こすと、懲役7年になるらしい。
不注意とか散漫ゆうのは、確かに運転には不向きな性格や。トンネルの入り口と出口の両方で、スピード検問で捕まった人を知っている(トンネルを境に警察の管轄がちごうていたんやけど、これについては、「運・不運」で書くつもりや)。
不注意な性格は、人生では、過度でないかぎり、どっちゅうことない。いわゆるテンネンも、過度でないかぎり好まれる場合がある(芸能界では、テンネンは一つの芸になっている。中村玉緒やさとう玉緒の言動で、ぼくらは笑うわけや)。
ぼくの観察では、不注意もテンネンも、他人の感情や車の気配を感じることができないのやと思う(次男も、この性格で、事故をよう起こしたり、起こされる。加害者になった相手もかわいそうやけど)。
せやけど、その性格も、「右から何かが急に来る」から、スリルがあっておもろいやないか。
無神経なもんもつきあいにくいけど、包容力があってええゆう意見もあるやろ。
短気な性格も困りもんや。「気が短いけど、気が弱い」とかゆわれるけど、あれは当たり前や。同じ性格の裏表や。気が弱いから、辛抱でけへんのや(自分ことやから、ようわかるわ)。
魚釣りは、気が短いほうがええゆわれる。なんぼやってもあかんもんを続けるよりも、早く自分に合うもんを見つけたほうがええ場合もある。
そして、親から引き継いでいる体質と性格は変わらへん。4人の子供がいるけど、一人一人に、自分のいやな性格が伝わっていることがようわかる。
ようするに、一生変わらん性格は、どう使うかや。どんな性格も使い道があるはずや。
ギネスに載った男の長寿世界一のじいさんが、長生きの秘訣を聞かれて、「酒を飲まんことや」と答えていた。
また、別の長生きのじいさんは、「あらゆる酒を楽しみこと」と胸を張っていた。
「酒もタバコも女子(おなご)もやらず、100まで生きたアホがいる」ゆう戯歌(ざれうた)があるけど、今そんなことゆうたらあかんで、失礼やろ(ゆうているがな)。
まあ、生きていくとゆうことは、自分の性格をどう使うかやろな。

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