バナナ(1)
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「バナナ」(1)
「ママなんてバナナみたいにニョキニョキ出るのに、パパは出ないの?」とゆうのが、女優小山明子の十八番(おはこ)や。
脳出血で倒れた大島渚を介護しているのは有名やけど、そうゆうて便秘ぎみの夫をからかうと、大島は笑うらしい(寝たきりの場合便秘が多い)。
せやけど、笑われへんもんもいるやろ。タモリなどのサユリストは、吉永小百合はオシッコなんてしないと思うて人生を送ってきたけど、その先輩の美人女優(昔は美人でない女優はいなかった)が、自らうんこを「ニョキニョキ」出すとゆう事実が今明らかにされたんやから(もうええか)。
うんこが出えへんゆうのは精神的にも辛いらしいな。以前、若い女の子が「見せたいぐらいのが出ました」ゆうて小躍りしていたから、「見せてえや」とゆうたことがあったけど(もうええゆうたやろ、てか)。
サユリストとしても有名で、また、その大島をマイクでどついた野坂昭如も脳梗塞で療養中やけど(あのときは大きな音がしたなあ。それが脳出血の原因ではないやろけど)、こっちも嫁はんが介護している。
どちらの嫁はんも、介護疲れで病気になりながらも、ようやく介護を自分の生活の一部にしたようや。そして、もう一度復活させたいという夢を語っている(ぼくらも、大島のキンキン声、野坂の早口をまた聞きたいもんや)。
大島と野坂は、映画や小説とゆう一つのもんを持っているから、介護を一生懸命にしてもらえるのやと思うか?
テレビでも、若年性アルツハイマーなどになっている連れあいを介護しているドキュメンタリー番組をやっているけど(ぎょうさん子供がいる家をのぞく番組とおんなじ動機で作っているような気がする。見るほうもな)、有名人でも、2人のように恵まれているのはそうない。この映画スター、あの大歌手のように、一人淋しく施設にいることもある。
何回もゆうているけど、元気であろうがなかろうが、有名であろうとなかろうと、夫婦関係は(家族関係も)、ほとんどとゆうてええほど変らへんもんや。病気になっても、いやなもんはいやなんや。
ところで、学問でもなんでも一つのことに取りくんでいると、60ぐらいになると博士号を取れるとゆうエラい先生の説を紹介したことがあるけど、なんか取れそう、ご同輩?
この前、イギリスのダサいおばちゃんが、天使の歌声やと評判になったけど、なんか隠し玉もっているか?
何もなくて、有名でないぼくらの老後は暗いで。しかも、嫁はんは、年金が入りだすとさっさと出て行く段取りをしているかもしれん。
100歳のおばあさんのこともゆうたやろ。おばあさんは、今施設にいるけど、主人は、若い頃、夕方4時になると出ていって、朝方4時になると帰ってくる。倒れると向こうの女が来て、わたしが看病しますとゆうたけど、いいえ、けっこうですときっぱり断ったとゆう話。恨みは、死ぬまで忘れへんで(女だけやないと思うけど)。
こうなったら、一つだけがんばりいや。それは、嫁はんに、「まあ、この人変ったわ」と思わせることや。
仕事にがんばって、金も時間もできるようになると、「家に、仕事とセックスは持ちこまんようにしているねん」とかゆうたことなかったか(ゆうていたら、必ず仕返しされるわ)。
この前新聞の読者コーナーに、「主人が、『おーい』と呼ぶからから行ってみると、テレビを指さして、『今こんな便利なもんができているんやで』とゆうた。見ると、ピーラーでじゃがいもの皮をむいていた。私は、『そんなもん、20年前から使うているわ』とゆうと黙っていた」とあった。
ほんまは嫁はんが悪いけど、今はゆわへん(ピーラーは、真ん中を先にやって、それから両端やで)。
シーサーみたいな顔をして鼻毛を切っている場合じゃないで。
えっ、なんやて?図書館で勉強してくるってか。そりゃ、ええこっちゃ。
次回も、もういっぺんこれで。