田中君をさがして(22)

      2016/04/17

しばらくすると、最初に行った5年生が、警官といっしょに下りてきた。
彼も、何ごとが起きたのだろうというような顔をしていた。
しかし、警官がいたので、何も言わなかった。
「合計10人だな」と、年配の警官は、だれに聞くようでもなく言った。
しかし、パパは、「そうです」と答えた。
「あなたが、みんなを連れてきたのですか」と、パパに聞いた。
「私が、誘ったんです」
「なにをしていたのです?」。
「大人になることを、教えていたんです」
「えっ、ここは、他人(ひと)の敷地ですよ。とにかく、警察で、話を聞くことにします。みんなも、来てもらうよ」
山下は、泣き出した。
若い警官が、「大丈夫、大丈夫。すぐ帰れるからね」と声をかけた。
「お父さんに怒られるよ」
「おまわりさんが、ちゃんと話すから、だれもおこらないよ」
他の生徒は、泣いたりする者はいなかったが、不安な気持ちが顔にあらわれているようだった。
パパは、みんなに、「おじさんが、ちゃんと説明するから大丈夫だよ。すぐ帰れるから」と声をかけた。
そして、病院を出ることになった。
ぼくは、普通の世界から、病院の世界に行き、また違う世界に行ったような気がしてきた。
暗い中庭を通って、門を出た。病院の外には、パトカーが一台と、大きなライトバンが止まっていた。
まわりには、大人や子供の野次馬が、5,6人いた。
きっと、ぼくらを知っている者もいるだろうが、急いでライトバンに乗ったから、声をかけられるということはなかった。
気がつくと、生徒は、ライトバンに乗ったが、パパは、パトカーに乗らされたらしい。
パトカーは、赤い光は点滅させていたが、、サイレンを鳴らすこともなく、ゆっくり走り出した。
ライトバンは、その後を走った。
2階へ、5年生を探しにいった若い警官が、「何をしていたんだ」と話しかけてきた。
「肝試しです」と、谷田が答えた。
「こわくなかったの。ぼくはいやだなあ」と、その警官は笑った。
少し気持が柔らいだのか、女子の1人が、「ギャングになったみたいね」と言うと、もう1人の女子が、「わたし、一度、これに乗ってみたかったの」と応じた。
別の警官が、「一回でやめたほうがいいよ」と言ったので、みんな、少し笑った。
10分ほどして、武田警察署に着いた。
横のドアが開き、ぼくらは降りた。
パパも、降りて、少し先を歩いていたが、こちらを振り返って、少しほほえんだ。
警察署は、パークサイド病院のように、古めかしい建物だった。
石段を、5,6段上がり、中に入った。会社のように、たくさんの机があった。
数人の警官が、にやにやしながら、ぼくらを見ていた。
横の通路を通り、奥に行った。
何回か曲がり、会議室のような部屋に通された。

しかし、パパは、こちらには来なかった。
そこで、名前と、学年を聞かれた。・
なにをしていたか聞かれて、今までのことを話した。住所と電話番号を聞かれた。
家の人が来るから、もう少し待ってねと警官は行った。
そのとき、悠太君と呼びかけた人がいた。
高田さん、パパはつかまったの。とぼくは切った。
高田さんは、「大丈夫、近所から風と府が会ったので、事情を聞いているだけだから」高田さんは、前の武田警察署の長だった一打。パパとは、高校が一緒で、は、がやってきた。雄太か、
胃天からお父さんと話をs手繰るから根、心配
せずに。お母さんが迎えに来るから。
パパは大丈夫ですか。
だれかが高田さんに連絡す他のだろう。今は、とが羽警察署のチョ長をして言うのガだ、パパとは、m高校が一緒で、代があくも違うkレド、ここであったのだ・
だからぼくはもう心配せずとも、間満額変えに来ることを持っていた。
ぼくは帰り、パパは、かなりオア即帰ってきた。
かなり議論をしたようだ。明くる日、また警察に言った。
セクハラ、という欧亜が開いたようだ。
新聞記事、高橋さんが、走りまわってくれた、
あれだけ説明したのに、誤解の風が吹いた。どうしてだろう。建造物不法侵入というそうだ。
ぼくは、新聞記事で見つけた。
学校で、事情を聞かれた。美奈子
吉沢先生校長せんせい、担任

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