「 長編」 一覧
-
シーラじいさん見聞録
2017/02/01
アントニスは、その声で我に帰り、「はい」と大きな声で言った。 「あなたの甥御さんはどうじゃな?」シーラじいさんは穏やかに聞いた。 「はい、病室でボーッとしていま ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/01/31
「しばらく様子を見よう。魂胆があるのなら、自分からオリオンの記事がないと言うのも妙だし、わしらが考える以上の悪党かもしれないからな」 シーラじいさんは、そう言う ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/01/30
みんな、カモメのまわりに集まった。 「多分まちがいないと思うのですが、オリオンがいるところはわかりました!」カモメが叫んだ。「どこですか」リゲルが聞いた。 「ト ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/01/29
オリオンは、ウッという声を上げて海面に倒れた。遠くで見ていたリゲルたちは、オリオンの異常に気がついて助けに向かった。 イルカの子供たちも、何が起きたかわからなか ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/01/28
みんながいる場所に帰ったが、まだ新聞も雑誌も見つかっていなかった。 それさえあれば、早く海底にいるニンゲンを助けることができるし、こんな争いをなくすこともできる ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/01/27
「じゃ、みんなで行こう」オリオンは、あまりにも凄惨な光景が広がっているので、みんなの気分を変えなければならないと思ったのだ。 自分たちも行きたいというイルカの子 ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/01/26
「そんなものがいたのか!」オリオンは驚いた。 「あまり見かけない仲間だったようです。5,6頭ぐらいいたと言っていました。 友だちの話では、ぼくのパパやママは、『 ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/01/25
シーラじいさんの話では、この島はクレタ島かもしれないそうだ。そうであれば、北にはエーゲ海があり、そこにはギリシャやトルコという国がある。多分、クラーケンたちは、 ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/01/24
確かにヘリコプターの音が近くまで聞こえるようになっていた。しかし、クラーケンたちが潜れば、ニンゲンは、スエズ運河では足も出ないのだ。 クラーケンたちが、なぜ紅海 ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/01/23
ミラは、前方にあるものを感じながら進んだ。確かに網のようなものが広がり、そこに何かが括(くく)られている。それも数えきれないほどあるのがわかった。 しかし、それ ...