「 シーラじいさん見聞録 」 一覧
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/05
あたりの色が、だんだん薄くなっていった。 さらに上に進むと、広大なサンゴ礁があらわれ、光を浴びて、赤や黄色、青に輝いていた。そのまわりには、同じように色鮮やかな ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/04
シーラじいさんは、岩場を出て、ゆっくり音の方へ向った。 オリオンも、すぐにシーラじいさんがわかった。 「おお、オリオン、どうだった?」 「おじさんが、みんなに聞 ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/03
シーラじいさんは、オリオンの話をさえぎり、先を急いだ。 オリオンの子供らしい興味にできるだけ答えてやりたかったが、今は、次のことにかからなければならないからだ。 ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/02
しばらくしてオリオンは、後ろを振りかえった。そこには、いつもの暗闇が広がっているだけで、見送ってくれた者たちの姿はどこにもなかった。 オリオンは、みんなの顔を思 ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/01
さすがのシーラじいさんも、激しい戦いを終えてばかりなので、興奮していた。 しかも、体がいつも以上に左に傾いていた。 昔、軍隊長をしていたとき、友人を助けようとし ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/05/31
シーラじいさんたちも、それに合わせて浮きあがった。 オリオンは、二匹の魚に近づき、逃げたら許さないぞと身構えた。 そのとき、シーラじいさんは、子供もついてきてい ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/05/30
「ママ、ぼくは、何も思いつかなかったし、強くなって帰ってくることもできなかった」 子供は、申しわけなさそうに小さな声で母親に言った。 「そんなこといいんだよ。ま ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/05/29
3つの影は、濃紺の海の中を吸いこまれるように小さくなっていた。 しかし、一番小さな影は、遅れがちで、動きもぎくしゃくしていた。シーラじいさんは、オリオンとマグロ ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/05/28
近くにいる鮮やかな魚と比べて、かなり大きい。種類は何だろう。マグロのような形をしている。 しかし、マグロは、サンゴ礁の華やかさとにぎやかさに戸惑っているかのよう ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/05/27
「サンゴ礁に出入りする者には気をつけるんだ。しかも、大きな枝が入り組んでいるので、 何が隠れているか知れたものじゃない」 「でも、この世の楽園だと言っていたじゃ ...