「 シーラじいさん見聞録 」 一覧
-
シーラじいさん見聞録
2017/03/10
ミラたちは急いだ。数時間休むことなく進んだ。「あそこだ!」弟は叫んだ。遠くに黒い点が見える。あまり大きくない島のようだ。 近づくと、「来てくれたぞ」弟は大きな声 ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/03/09
「ぼくらはあまり遠くまで行かないんだ」弟は言った。 「方向さえ教えてくれたら自分で探すよ」ミラが答えた。 「兄さんに任せておけば大丈夫だよ。パパには後で言えば怒 ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/03/08
アントニスとイリアスは、午後7時に、「オセアニア」というホテルのレストランに行った。大勢の客で賑わっていた。 ボーイに、「ダニエル・ブラウンを探しています」と言 ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/03/07
ミラは少し近づいたが、相手は離れようとしなかった。距離は縮まった。 影は3つあるようだ。しかも、まちがいなく自分の仲間だ。それにしても言葉が通じないとは。 「そ ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/03/06
あちこちに大きな船がいる。動いているようには見えない。軍艦がクラーケンたちを監視しているのか。 確かに向こうにはイギリスがあり、こちらはフランスで、ヨーロッパの ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/03/05
「よし、確認しよう」2羽のカモメは旋回しながらゆっくり下りていった。海洋研究所での出来事で、カモメは用心するようになっていた。 「まちがいなさそうだ」 「よし」 ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/03/04
翌日、アレクシオスに電話をすると、「新聞社が全面的に協力することになったぞ!」という返事だった。 「ありがとう、アレクシオス。ジムとミセス・ジャイロはイギリスに ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/03/03
ベラからの手紙には、「オリオンはヨーロッパに向かったらしい」と書かれていた。 アントニスは、すぐにアレクシオスに電話を入れた。 「やはりそうか。しかし、それだけ ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/03/02
離れていく親友の姿が滲んだ。自分のふがいなさへの悔し涙が溢れてきたのだ。 みんな、ぼくを助けようと苦労しているのに、ぼくは何もできない。 カモメは空を縦横無尽に ...
-
シーラじいさん見聞録
2017/03/01
シーラじいさんの青い目が光った。 「あなたが言うとおりじゃ。ただ、チャンスは、突然やってきて、突然消えていくものである。 イリアスは、オリオンを絶対助けたいと思 ...