
私の春
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復活ノート
「私の春」
中国のバブルはもうすぐ終るとか、韓国の経済は破綻ははじまっているとか言われて久しいですが(それが経済の専門家の見解なのか、庶民のやっかみかどうかは知りませんが)、韓国人はともかく、中国人は、今も日本に来て年間何千億円もの「暴買」をしてくれるようで大事なお得様です。
スマホはないでしょうが、炊飯器から便座などの日本の技術力が、「敵」にも評価されたわけです(「100万円ぐらいの予算だ」、「いいものはいくらでも買う」とインタビューを受けた中国人は意気軒昂です)。
昔、世界を席巻した日本の「ノーキョー」とどちらが気前いいのか(多分、中国人の成金の勝ち!)。
しかし、盛者必衰の理(ことわり)をあらわすという言葉があります。それは、全体の場合もあるでしょうし、個人的に衰えることもあります。
「他人の懐のことなどに口を挟むな。おれたちは世界を相手にビジネスをしているんだ」と怒られそうですが、個人的には、今自由になるお金が100万円ほどあれば自分の生活を変えられるのにと羨ましくもあります(早く復活しなくちゃ)。
会社を整理したときに、銀行などに7,8000円返したら、あまり残りませんでしたので、かなり精神的に追いつめられました。
当時、ある経営者が現金をうまく操作して(あちこち動かしたのでしょう)かなり残して、今は外国でのんびり暮らしていますというようなことを聞きました。
そのとき、もっと詳しく聞いておけばよかったと思うことがありますが、そういうことをしなかったので、多くの債権者には、誠心誠意のことをしたと考えるようにしています(それでも、従業員には、給与を遅らすことになったのですから大きな迷惑をかけました)。
私のような鈍才が生きているためには、どんなことでも一度は経験することだと思いますが、倒産の修羅場は二度とごめんです(そう思う人は多いでしょう)。
ただ、その後の流れは経験したほうがいいように思います(世の中は自分が思うように動くと考えていたのに、管財人にすべて取りあげられて、すべて行動を決められるという歯痒さや寂しさで、現実を知ることになったのです)。
そして、手元にはある程度のお金が残っていれば、どれだけ気が楽かということも。
お金がなければ、冷静に考えられなくなります。これはまちがいありません。
むずかしい決断ですが、スッカラカンになるまで(すべての借金を返すとして)、経営を続けるのは大きなリスクがあるのです。
個人はともかく、経営者が自己破産するまで経営を粘ることが正しいかどうかです。
世間に多少の迷惑をかけても(不法なことはしないで)、次のことを考えるほうが早く復活できるかもしれません。
どんなことも(「終活」といわれるものでも)、必ず「今」は次の原因になるということ忘れないことです。羽振りのよい中国人がどう言うか知りませんが。