運送サービス

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復活ノート

               「運送サービス」
昭和50年(1975年)に、日本ではじめて在宅育児・介護サービスの営業をオープンしたことは私の自負ですが、当時は育児や介護は個人の問題で社会が関わることではないと思われていました(もちろん保育園や養老院というものはありましたが)。
ところが、自分が結婚して子供ができると、共働き(昔は「共稼ぎ」と言われていました)だったので保育園に行かすことになります。そうなると、子供の病気とか休園で予定外のことが起きます。
それで、脱サラして、新しいビジネスを考えたわけです。しばらくして、「老齢化・少子化」と言われるようになって、介護保険が作られました。「在宅保育サービス」で一応成功したので、「今度もいただき」と手ぐすねを引いて待っていましたが、今度は病院などの競争相手が多くて、最終的には競争に負けてしまいました。
負けはしましたが、その経験から、「ビジネスをしたいのなら、とにかく社会を見ろ」と言っているわけです。
今、「起業コンサルタント」して一番興味があるのは運送・輸送部門です。
次女の夫が運送業をしていますが、7,8年前から、「運転手が足らない。特に若い者が来ない。長距離ならなおさらです」よくぼやいていました。
案の定、運転手不足(バスなども含めてが社会問題になりつつあります。
解決策のキーワードを見ると、貨物列車との連携、外国人の導入、自動トラック、ドローンなどがあります(すでに田舎などでは路線バスに野菜などの物品を運ぶサービスが行われています)。その路線バスも、運転手不足で廃止されるところも出ています。
つまり、物を運ぶ運送、人を運ぶ輸送は、育児・介護がそうだったように問答無用の状況になっているのです。
それで、今までは無資格者が有料で人を運ぶと違法でしたが(白タク)、公認の白タクである「ライドシェア」はどうかと言われていますが、これもハードルが高くて、クリアするまで何年もかかるようです。
それで、人を運ぶ輸送はともかく、物を運ぶ運送部門で新しいサービスを考えてみませんか。
まずは地域を限定する、既存の建物を流通センターとして使う、仲間の協力をえるなど、「ないないづくし」からはじめるのです。
そして、今までなかった運送サービスを作るのです。今の社会状況を考えれば、成功はすぐそこにあります。がんばりましょう。