
動け=動かせ
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復活ノート
「動け=動かせ」
新型インフルエンザが関西を直撃しています。
神戸では、「神戸まつり」が途中で中止になったり、学校が臨時休校になったりしたので、「さんちか」など一斉営業をする商店街が出てきています。
東京在住などの感染者も、関西に行ったということなので、関西に賑わいが戻るのは数年かかるような気がします。
そして、世界不況、円高、新型インフルエンザのトリプルパンチで、ダウンしてしまう企業が出ています。
事業縮小をするか、思いきって廃業するか悩んでいる経営者も多いことでしょう。
パート・アルバイトの人件費は押さえられても、家賃などの営業経費はいります。
そうやって、また「空き店舗」の看板が増えていきます。
この不況を、個人的に脱却するために、何か商売をと考えている若者が大勢います。
しかし、不況といっても保証金は安くありません。ようやく国民金融公庫などから借りることができても、それは、「死に金」で経営に使えません(店舗を作るのには、保証金ぐらいのお金がかかります)。
オーナーも、仲介業者も動きませんか。お互い、貸してこそなんぼでしょ?
私が活動しているベッドンタウンには、ロールケーキを主な商品にしているケーキ屋がありますが、数年で年商10億円以上になりました。
そこは新興住宅地のはずれで、5年前まで草ぼうぼうの土地が広がっていました。
もちろん電車は通っていません。
しかし、今や店の前には人が溢れ、店内に入るだけで2時間待ちです。
実力がないと、「不便」をブランドにできないでしょうが、不動産関係者のほうから、立地をどう生かすか提案することが不動産を動かす道です。
建物なら、広ければ分割する、保証金をどうにかするなどもできるはずです。
「(ただのような家賃で)1年間、2年間、3年間だけ貸します」もおもしろいですね(自信がついたら、本格的な契約となることもあるでしょう)。
店をするなら、今なら厨房機器は二束三文で買えます。後は店をどこにするかだけです。
そのうち誰かが成功すれば、そこに店を出したい若者が集るようになります。
私は、今から、そのケーキ屋よりも不便な山の中でやっているパン屋を見にいってきます。
昨年暮れにオープンしましたが、酵母パンなどが人気で、すぐ売り切れになるそうです。
ある若者に、パスタ屋をやりたいと相談を受けていますから、ちょっと様子を。