小さなこと

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復活ノート

「小さなこと」
毎日毎日、辛いことを見聞きしなければなりません。
大勢の人を助けるために自ら命を失くした人もいたようで涙を禁じえません。
海辺の近くにあったプールにいた水泳部の生徒を助けようと車を走らせた高校の女性教諭、10人近くの中国人研修生を助けたあとさらに助けようとした人、愛犬を救おうと自宅にもどった人が津波に飲まれたと報道されています。
若い中国人たちは帰国の途につきましたが、このことはすでに中国でも取りあげられており、両国の外交の礎(いしずえ)になればと思います。
捜索はさらに続いています。自衛隊の任務は生存者を助けることで、遺体があれば、赤い旗を立てて、警察に連絡をすることになっています。
自衛隊はもちろんのこと、全国の警察からも災害地に派遣されていて、そこに行った警察官から聞いたのですが、津波警報が出たとき、自衛隊や警察官も出動しており、多くの人が殉職したようです。
そして、制服の仲間(警察学校を出たての新人も多かったそうです)を、涙を流しながら検視しているというのです。
ようやく食料、薬などが届くようになり、全国の都道府県は被災者の受けいれをはじめました(仮設住宅の建設もはじまりました)。
阪神大震災では、個人で避難している人には食料などの配給などがなかった反省を生かし、徹底的に生存者の捜索をしなければなりませんし、阪神大震災ではなかった原発事故の収束も急がなければなりません。
昔、原発が安全だというのなら都内で作ったらいう意見もありましたが、水が大量にいるため、原発はすべて海辺にあります。
今回の事故から得た教訓を生かさなければ、多くの犠牲者は浮かばれないでしょう。
原子力発電は消費量の2割程度らしいので、もう原発はいらないという世論が巻きあがることを願います。
太陽や海水などを使った電力装置が本格的に稼動するまで、社会が節電をすればいいのです(法的規制も含めて)。
それにしても、福島第一原発のある、小さな敷地が壊滅するだけで、文明が立ちゆかなくなるのです。しかも、安全というものを、もっと小さなものと見てしまったのです(放射能の拡散で、あの付近が50年、100年住めなくなるという意見があります)。
小さなものが、これだけ大きな力をもっているのです。
小さなものと言えば人間もそうです。津波が来ればどんな頑丈な人間もひとたまりもありませんが、人間には大きな力があるはずです。
私たちは、自分の人生やビジネスにおいて、小さくて大きな力をもっているものをさがすことです。
それを忘れず大事にすることで、充実した人生を送ることにでき、ビジネスを成功に導くことになると思うのです。