
地域の広告
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復活ノート
「地域の広告」
私が活動している、関西のあるベッドタウンでも、大型スーパー、薬店、電気店などの競争は激しいものがあります。
新しい店がオープンするとなると、ぴりぴりしているのがよくわかります。
開店当日に合わせて、大バーゲンを仕掛けたり、洗剤・ティッシュの安売りをしたり、あげくに、「他店より高いときは、ご連絡ください。返金します」などというチラシで応戦します。
商圏は限られていますので、新規オープンの店に行かせないために、どんなことでもやる戦略なのでしょう(そのあおりで、地元の肉屋や八百屋などが蹴散らされます)。
いすれにしても、地域では、新聞の折り込みチラシが有効です。以前、このアナログ媒体をもう一度考えたら、大きなビジネスのなることを提案しました。
今回は、それを押しすすめて、いや、チラシというものを、生活のなかで確固とした存在にするために、どうしたらいいか考えてみました。
つまり、比較広告の要素を入れるのです。
まず、地元の評判から始めましょう。「あのスーパーは、魚が新鮮で安い」とか「あの電気店は、アフターサービスをちゃんとしてくれる」とかをまとめるのです。
もちろん、大型店は、ほとんどチェーン店ですから、その地域だけサービスというものはないのですが、比較広告を出して、「その地域だけのサービス」を考えざるをえないようにもっていくのです。
「これなら、ここで」、「あれなら、あそこで」とはっきりさせるのです。店や人は、どんな反応をするでしょう。
反響を見ながら、チラシを続けていくのです。しばらくすれば、このビジネスは、地域の生活に大きな影響力を持ってきるようになります。
そして、ここからどうしますか。「街の評判」というコラムもいいでしょうし、「こんな商品があれば」と提案することもできるでしょう。
人口増加率日本一を何十年も誇ってきた、このベッドタウンも勢いがなくなり、住宅地のあちこちで空き地がありました。
しかし、最近、また新しいマンションや住宅がどんどん建っています。つまり、新しい住民が来るのです。
住みやすさは、行政サービスだけでなく、「地域の空気」も含まれます。
売上げは、店に会員になってもらい、会費を集めるのです。気をつけなければならないのは、「記事広」(記事のようなふりをして、実は広告)は絶対に避けて、独立性を保つことです。もし、金になるからと、そんなことをすれば、このビジネスは終わりです。
生活者のためのチラシは、地域に大きな意義があります。だれか挑戦しませんか。