
助けあいシステム
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復活ノート
「助けあいシステム」
子供のとき、「少年ケニヤ」という、小説のような漫画のような物語を読みふけりました。
自分ぐらい年のワタル少年が、「暗黒大陸アフリカ」の中を冒険するのですから、夢中になるのは当然です。
私が生まれる前は、世界は、戦争にあけくれていたのですから、アフリカは眼中になかったのです。特に日本は、地理的にも、政治的にも遠いので、「暗黒」のように思えたのでしょう(そこに、目をつけた作者の山川惣治は大したものです)。
爾来50年、アフリカの諸国は、欧米から独立はしたものの、安定した国になっているのは、タンザニアやエチオピアなどわずかな国で、ほとんどの国は政情不安定です。「資源大陸」でもあるので、その利権の取りあいが原因です。
また、欧米が、それほしさに国の中枢に入りこんでいくのが、状況をさらに複雑にしています(最近は、中国が援助攻勢をかけており、中国人が、警察からパトカーを借りて、サイレンを鳴らしながら、通勤しているというのですから、どうしようもありません)。
だから、いくら、資源が売れても(おためごかしの国に、買いたたかれるでしょうが)、反対部族の人間、とりわけ、子供やとしよりなどは、悲惨な状態におかれたままです。
今後、そういうことは世界中に広がるように思います。アフリカ諸国だけでなく、EU加盟国の若者の失業率が20%を越えているようですが、さらに混乱は大きくなるでしょうし、国も助ける元気がありません。
日本でも、70%以上と予測される首都圏直下型の地震が起きれば、「アフリカの子供」が生まれるのです(当社は、世界から救助隊が来ても、持続的な援助は望むべくもありまえん)。
「世界は狭くなった」と言われますが、庶民はそう実感がないのですが、「国は弱くなった」は、実感が湧く時代です。
つまり、「原発が動かないと、停電になるぞ」とか「年金がほしけりゃ、消費税を辛抱しろ」としか言えないのですから。
それなら、世界中の人間が、自分の国を頼らずに、人間同士が助けあうシステムを考えてはどうでしょうか。
各国の企業は、援助機関から、1枚1円で(1セントで)シールを買って、商品に貼るだけです。
援助機関は、そのお金で、たとえどのような理由であっても、明日食べる食料がない人に、すぐに送るのです。
これなら、持続的に援助できますし、遠く離れた国の人間も、毎日の生活から、餓死や病気に苦しめられている子供やとしよりを助けることができるのです。
アフリカの子供がどうなろうと、世界の大勢には関係がないと思う人がいるかもしれませんが、そうではありません。
自分が生んだ子供がすくすく育つことがわかれば、次々と生むことはなくなりますので、人口増加を抑えることができますし、成人になれば、自分の国を統治するリーダーになる子供がいるかもしれないのです。