スポンサービジネス

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復活ノート

「スポンサービジネス」-
自動車が売れなくなったというニュースが流れています。
「エコカー補助金制度」ができたときから予想されていたことですが、予想以上に落ちこみが早くて、急速だというのです。
最初、ハイブリッドカーはホンダのインサイトが評判でしたが、その後、本家とも言うべきトヨタのプリウスが、白鵬のごとく出てきました。
私は、毎日ベッドタウンを動きまわっていますが、9:1以上でプリウスを見ます。
しかし、トヨタのサイといった高価格のハイブリッドカーは見たことがありません(多分、400~500万の高級車を買う層とエコカー減税の層とはちがうのでしょう)。
その結果、新車の販売不振は、今後何十年と続くように思います。昔のように2年ごとのマイナーチェンジ、4年ごとのフルチェンジという販売サイクルをしても、消費者はそうそう動かないでしょう(中古車は堅調でしょうが)。
そこで、トヨタは、軽自動車を販売すると発表しました。子会社のダイハツがあるのにと思いますが、トヨタのブランドを使いたいのでしょう(もちろん、部品はダイハツから供給をされます)。
確かに、今の若者はほとんど軽(中古車が多い)に乗っています(それを何百万円もかけて飾りたて、ハイオクを使うのです)。
排気量が660ccまで上がったために、「かったるさ」がなく、自動車税も安いからです。
また、他の大企業も生きのこりをかけて、人件費の安い国を右往左往しています(ヨーロッパでは、サムスンやLGといった韓国企業のテレビが飛ぶように売れているそうです)。どんな商品でも(「高級」とみなされているもの以外は)、まず安くなくてはならない時代になったのです。
出版業も同様です。「本が売れない」と言われて久しいですが、その最大の原因は、今の時代を生きる縁(よすが)となる詩や小説がないのです。
そして、電子書籍の普及が急です。この事業は他の事業とはちがいます。他の国で生産ということはできません。
ほとんどの作家が経済的に恵まれない時代を迎えることでしょう。
しかし、日の目を見ることはなくても、こつこつと人生について書いている人はどこかにいるはずです。
そんな人が多くの人を救うはずなのに、企業の都合で知らずに終わるのは大きな損失です。
そこで、そういう人を育てるビジネスはいかがです。
その人には、年間500万円ぐらいは渡せるようにします。そして、のんびり創作をしてもらうのです。
会員は、その人の著作を優先的に読めます。その人を囲んでの集まりもいいですね。
昔の王侯貴族のように芸術家を庇護して、しかも、自分の人生を充実させることができるなら、年1,2万円の費用は安いものだと考える人は100万人ぐらいいるでしょう。