首都移転

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復活ノート

「首都移転」
今日、震災から1年立ちました。まだ何十万という人が避難生活を続けているだけでなく、多くの人が仕事を失ったままだそうです。
それなのに、家族を失い、ローンを抱えて生きていかなければならないのは、どんなに辛いことでしょう。
義援金などを公平に分配して、あるいは助成を厚くして、少しでも楽に坂道を登れるようにしてほしいものです。
また、寄付金を、漁業や農業などの再生に限定するプロジェクトもできたそうですから、そうなれば、人も元気になり、戻ってくる人も増えることでしょう。
しかし、今回の震災は原発事故を引きおこしたために、東北地方だけでなく、日本社会や世界にも、大きな影響を与えたままです。
未曾有のことが起きれば、それが起きる前の社会に戻ろうという動きと、新しい社会になろうという動きがあります。
今回も、前のような経済大国に戻ろうという意見と、経済ばかり追求してどうするのかという意見があるのです。
具体的に言えば、「ギリシャのようになりたいのか。原発事故はたまたまだし、厳しいストレステストをクリアした原発がないと、資源のない日本経済は衰退する」という意見と、「今度、同じような原発事故が起きれば、もう日本は立ちあがれなくなる。国民は、我慢できるものは我慢する。贅沢より安全が一番だ」という意見です。
どちらにしても、まず瓦礫の処理でしょう。これも、量だけのことではなく、放射能が絡んでいるので、1年立っても遅々として進みません。
都道府県は、受けいれる意思そのものはあるのですから、国が安全のフォローをして、速やかに取りかかるべきです。
そして、私は、首都を移転することを提案します。
阪神大震災以来、東京と他の都市とのあまりの格差に、時々その話が出ますが、その都度、石原知事は、頑強に反対します。
この3,4年以内に、震度7の首都直下型の地震が起きるのは70%の確率という予想が出て、関東のほうはざわついています。
以前、どこかの県知事が、「東京に大地震が起こればチャンス」と発言して物議を醸したので、今のところそういうことを言うものはいませんが、ほんとにそうなれば、政府はどうするのでしょう(そのかわり、その県知事は、NHKの大河ドラマの画面が汚いと言いましたが)。
とにかく、石原知事がなんと言おうと、10年で首都を移転するとなると、経済効果は莫大なものになるでしょう。オリンピックの比ではありません。
エジプトのピラミッドも、エジプトの王ファラオが、農閑期の失業対策のために考えたと言われています(だから、奴隷を使ったのではないのです)。
日本でも、何百万人という雇用が生まれます。そして、どこに作るか、あるいは、どのような構造にするか、どう資金の工面をするかなど、多くの問題がありますが、日本社会や文明そのものの閉塞感を打ちやぶることができるはずです。
地震から逃れられない宿命である日本に、安全な都市ができるのです。道路、空港、港のアクセスも万全です。日本の企業や世界の企業も集まってきます。
苦労をかけっぱなしの若者に、少しでもむくいましょう。