小市民サービス

   { }

復活ノート

「小市民サービス」
は還暦をとっくに過ぎましたが、同世代の芸能人に対して、世間が(テレビ局も)、としより扱いをしていていないのは同慶の至りです(加山雄三が、今年75,6才というのは希望の光です)。
ただ、60年以上生きてきても、「見るべきほどのことを見つ」と思えないのは、どうしたことでしょう。
源平時代では、「栄枯盛衰」だけが基準だが、21世紀では、人間は、世界という舞台で生きているのだから、「見るべきほど」のことは無数にあると言えるかもしれませんが、どうも深く生きてこなかったからかもしれません。
学生のときは、一流大学から一流会社に入り、あるいは会社を興したりして、何の不自由のない人生を送りたいという願望を持ちながらも、「学生運動」側からは、「小市民(プチブル)になるな」と言われつづけました。
「大企業などの資本主義者に使われるな。そして、世界同時革命も起こそう」というわけです。
私のようなノンポリ学生は、「そうだ、そうだ」と叫びながらも、毎日アルバイトに精を出していました、自分とは誰だろうと思いながら。
そのくせ、自分のことばかり書く「私小説」などは唾棄すべきものと思えました。
誰でも、人生で迷うことはあると思いますが、自分を正面から見てこなかったために、自分らしく切りぬけることができなかったような気がします。
そうなると、自分と、友人あるいは近所などとの間のトラブルもうまくいかなくなります。
当事者の一人は自分だからです。だから、どちらかが高圧的になって力で押えこむか、あるいは、亀裂が入ったままで終始するか・・・。それは、個人だけでなく、会社同士、国同士でもそうです。
中国や韓国との領土問題についてどう思われますか?敗戦があり、それで、アメリカなどの外国が介在したという事情がありますが、互いの関係を正面から見直してこなかったことがこじれた原因でしょう。
離婚調停では、裁判官は、まず「別れない道はないですか?」と聞くそうですが、連日報道されているのを見ると、「国というものは賢くないな」と思います。
小市民(プチブル)とは、資本家の手先、あるいは、ナチズム(右翼、左翼を問わず)のサポーターとなりえるものとされていましたが、今こそ、新しい小市民が台頭すべきときです。世界の小市民が団結すれば、戦争は起こらないはずです。
人と人、組織と組織(国も含めて)の間の軋轢(あつれき)を防ぐサービスを考えることはできませんか。上げた拳を下し、手を広げ、握手をさせるのです。
そのためには、日頃からの関係がすべてを決めます。関係がよければ、お互い譲歩するでしょう。
「仲直り酒場」でも、「トラブル防止コンサルタント」でも、これからの成長株です。