臨時ビジネス
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復活ノート
「臨時ビジネス」
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり・・・おごれる者も久からず・・・
ご存知のように「平家物語」の冒頭です。
私は、清盛の四男の知盛が好きです(日本のヒーローでは一番という歴史学者がいるほどです)。
清盛も一番信頼を置いていたようで、清盛の死後、兄の宗盛が跡を継いだのですが、最初から知盛が一族のリーダーになっていれば、地方の豪族も味方につき、源氏も太刀打ちできなかったかもしれません。
しかし、壇ノ浦の合戦で負け、「見るべき程の事をば見つ」と言って自害したのは、ご承知のとおりです。
さて、私たちにもどりますと、「盛者(じょうじゃ)必衰の理(ことわり)」に涙するわりには、自分だけはという思いがどこかにあるようです。
経済不況で、「やはりそうだったか」と臍を噛む経営者も大勢出てくることでしょう。
この経済不況は、世界的なものですから、「平家物語」を世界で売るビジネスはどうでしょうか。
この経済不況の後を見据えている(?)私たちは、そんなことより、自分の体を心配しておきましょう。
毎日、おとしよりを見ています。あんなふうにならなければいいがと密かに思っていますが、「たけき者も遂には滅びぬ」がこの世の「理」です。
しかし、「風の前の塵(ちり)」のようにすぐに消えることができず、「濡れ落ち葉」ようにどこかにとどまっている期間を過ごさなければなりません。それは、歩行困難や寝たきりといった状態です。今や、それが、老後の「理」です。
そこで、階段などを移動できる機械を探しています。カーゴのようになっていて、そこにすわって移動できるのです。しかも、階段に置くだけです。
もちろん、今も、そういうものはありますが(介護保険を利用することもできます)、仮設トイレなどのように、すばやく設置できるものがほしいのです。
室内ならば、寝室を階下にすればいいのですが、玄関から道に出るのに階段を使わなくてはならない家には、これがあれば便利です。
他人の助けを借りなければ動けないということは気が滅入ります。遠慮すると、心身ともに老化がどんどん進みます。
これは、若い人が骨折などしても役に立ちます。いずれいらなくなるのですから、臨時的で、しかも安くつくものが求められます。
そのように、生活全般の中で、「臨時的」という視点で、商品やサービスを掘りさげたらどうでしょう。
平家物語は、そう語っているように思いましたが、深読みでしょうか。