昔の名前
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復活ノート
「昔の名前」
若い頃ビアガーデンが全盛でした。学生のときは、バイト代が入れば行きました。
特に友だちがバイトをしているビアガーデンなら好都合です。
客が溢れていますので、どさくさにまぎれて、どんどんビールを持ってきてくれるからです(今なら横領となるでしょうが、もう時候です)。
しかも、新しいやつを。当時、世の中は乱暴で、3杯目、4杯目の客はかなり酔っぱらっているので、先客が残したビールを出してもわからないというビアガーデンがあったのです(これも時効です。私には関係ないですが)。
結局、あの乱暴さ(料理も原価の安い冷凍ものばかりでした)、騒がしさが、ビアガーデンブームを下火にさせたのでしょうか。
その後、トップレスショーなどをしたところもあったようですが、客がもどるまでにはならなかったようです。
しかも、最近、若者のビールを飲まなくなったといわれています。そして、この熱帯夜ですから、わざわざ暑い野外で飲まなくてもいうことでしょう。
この前、知りあいが、あるビアガーデンで、サンバのショーをやるというので、ネットで調べると、昔の無礼講のようなビアガーデンは姿を消し、静かな雰囲気のビアガーデンが増えています(「ホテルのシェフが作った料理をどうぞ」という謳い文句です)。
それならと、今度娘たちと行く予定にしています。
どこかのビジネスホテルの屋上を貸してもらえるなら、ビアガーデンはどうですか。
行ったことのない若者をどう集めるかです。「就活」や「婚活」を組みあわせることはできないでしょうか(これを、マスコミに持ちこめば、必ず取りあげてくれます)。
また、「お化け屋敷」も、今風にできませんか。
動物園という商売も、旭山動物園の大成功で、どこも(水族館を含めて)、またやる気を起したようですが、それまでは、不況産業だったのです。
大スターも、暇をもてあましているのか、プライバーを切り売りする番組にレギュラー出演しています(北島三郎も、最近結婚した娘を連れて、ロケ芸人になっています)。
時代劇も、演歌も、「昔の名前」はあるのですから、なんとかならないでしょうか(「お笑い」といわれる芸人は多いのに、喜劇はありません)。
世の中は閉塞感が充満しています。みんな窒息するような気分なのです。
今こそ、「昔の名前」を使ってビジネスをするチャンスです。生活に疲れると、人は故郷に向うのですから。